プレースメントターゲットってなに?設定方法や配信先の選び方など初心者向けにご紹介
プレースメントターゲットについて
プレースメントターゲットとは、あらかじめ指定したWebサイトやページに広告を表示するマーケティング手法のことです。
Webマーケティングの特徴は、多数のサイトやページにランダムに広告を表示することができる点です。自社の商品・サービスと密接な関わりを持つカテゴリと関連のあるサイトやページを訪問したユーザーに広告を表示する、あるいはそうしたサイトやページを閲覧・検索したユーザーをターゲティングしたうえで広告を表示することで、ダイレクトにアプローチすることができるのです。ですから同じサイト・ページを閲覧している人でも見ている広告が異なる、というケースも珍しくありません。
このようにターゲティングをしっかり行った上で広い範囲でマーケティングできるのが、Webマーケティングの最大のメリットと言えます。テレビCMや駅やビルの広告のように多くの人の目に触れる一方で、ほとんどの人は興味を持たないといったような「分母も分子も大きい」マーケティングではなく、より多くの興味を持ってくれそうな潜在的な見込み客に対して広告を出すことができる「分母に対してできるだけ分子を大きくできる」マーケティングです。
ただ、こうしたWebマーケティングのメリットは広告を出した側が「どこに広告が表示されているのかよくわからない」という面も持ち合わせています。本当にふさわしいサイト・ページに広告が表示されているのか、未知数な面もあります。もしかしたらターゲティングがうまくいっていなくて効果が得られていないかもしれない、あるいは自社のイメージに相応しくないサイトやページで広告が表示されているかもしれない、そんな不安も多少なりともあるわけです。
そこであらかじめ広告を表示する先を指定しておくのが、プレースメントターゲットです。ユーザーだけでなく広告を配信・表示する先もターゲティングを行うわけです。当然たくさんのサイト・ページに広告を表示するほどコストもかかるわけですから、費用対効果を考えたWebマーケティングという観点からも役立つ手法です。
ほかのターゲティング手法との違い
ほかのターゲティング手法との違いは先述したように、あらかじめ掲載するサイト・ページまでターケディングを行う点です。ほかのターゲティングではユーザーの検索・閲覧傾向を踏まえた上で類似性・関連性がありそうな広告が表示される仕組みがとられています。しかしプレースメントターゲットの場合、指定したサイト・ページ以外ではどんなに自社の商品・サービスに興味を持ちそうなユーザーがいても広告が表示されないということになります。この点は少しデメリットではありますが、見当違いなターゲティングや不適切なサイトでの広告表示といったリスクを避けることができます。
プレースメントターゲットは利用した方がいいの?
利用したほうがいいかどうかは各自の判断となるので一概に言うことはできません。マーケティングのコストをできるだけ避けたい、ピンポイントで広告を配信して費用対効果をできるだけ高めたいといった場合に適しているでしょう。感覚的には通常の広告と似たような面があるわけです。「あのビルに広告を出そう」「電車の釣り広告に出そう」といったやり方と似たような感覚で広告を出す場所を選んでいくことになります。
なお、このプレースメントターゲットでは完全に配信先を指定するだけでなく、ある程度ランダムに表示させる手法もあります。前者を「手動プレースメント」と読んでおり、URLやIDといったレベルで指定できるのに対し、後者は「自動プレースメント」と呼ばれています。こちらでは指定したキーワードやトピックに基づいたうえで配信先を自動で選定される仕組みとなっています。これらの選択も重要になってくるでしょう。
設定の仕方を紹介
Google広告で設定する場合はまず管理画面の左メニューから「キャンペーン」を選択し、表示された画面から「+」ボタンをクリック、「新しいキャンペーンを作成」を選択します。その先は「目標を設定せずにキャンペーンを作成する」→「ディスプレイ」→「標準のディスプレイキャンペーン」→「続行」の順番で選択・クリックしていきます。その後広告グループ名を入力、「+コンテンツターゲット」→「プレースメント」の順番でクリックしていきます。
ここまでくると編集画面が表示されるので指定したいサイトの名前やURL、サイトのキーワードなどを入力します。そして配信対象にしたプレースメントを選択し、その選択が間違いないか、指定漏れがないかをチェックしたうえで「完了」ボタンを押して完了となります。
配信先を選ぶポイント
あらかじめ指定する以上、配信先の適切な選択がこの手法の生命線となります。どうやって選べばいいのか?これまで行ってきたマーケティングで成果が出ているサイトに絞り込んで指定するのが一番の近道です。数値化したデータで確認できるのでもっとも確実な方法とも言えるでしょう。
プラスで、ターゲティングしたい層の間で人気がある、またはよくチェックしているというサイトやページを選ぶことで知名度アップにも役立てることができます。
効果的に活用するには
効果的に活用するためにはなんといっても配信先を適切に絞り込むこと、そしてプレースメントターゲット単体で行うのではなく、他のマーケティング手法をリンクさせながら行っていくことです。とくにおすすめなのが、キーワードターゲティングです。広告の配信先を絞り込みつつ、さらにその中からユーザーが検索したキーワードに関連したサイト・ページに広告配信が可能になるので、よりピンポイントでのターゲティングを行うことができます。
まとめ
マーケティングの効率化の面で非常に役立つ手法ともいえるプレースマーケティング。うまく使いこなすことで「広く浅く」ではない、「深く広く」広告を適切にユーザーに届けることを目指すマーケティングにおいて、欠かせない手法となってくれることでしょう。