記事LPといままでのLPとの違いってなに?
一般的な広告のように、読み手に広告と意識させることなく、宣伝したい商品等の訴求ができる手法に「記事LP」という方法があります。Web広告の手法として多くの企業が取り入れている記事LPではありますが、従来のLPとの違いや具体的なメリットなどについて理解していない方も少なくないはずです。そこで、記事LPと通常のLPの違いから、なぜ記事LPが有効なのか、作成のポイントまで確認しておきましょう。
記事LPについて?
記事LPとは、一見、ふつうの記事のように見えるLPのことを指します。
LPの目的はCVの獲得ですが、あからさまな広告だと興味を持ってもらえないこともあります。そこで、一見ブログのような読み物風の記事LPをクッションとして置くことで、ユーザーに自然と商品やサービスに興味を持ってもらい、購入へと促すことのできる手法として記事LPが注目されているのです。
そもそも記事について
ブログなどのネット上の記事の多くは、読み手の興味や関心に沿った内容で、それを読むことで知的好奇心が満たされたり、悩みや疑問などが解決できたりすることを目的に提供されています。記事LPとは、この一般的な記事の持つ特徴を活かしたLPです。
記事LPだけでも、それを読めばユーザーの悩みや疑問の大半は解決できるでしょう。しかし、一般的な記事と違って、そのページだけですべてが事足りるという内容ではありません。「完全な解決を目指すのであれば、こちらの商品がおすすめ」というふうに、最終的には宣伝したい商品やサービスの購入を促すような仕組みになっています。
通常のLPとの違いは?
LPも商品やサービスの購入を促すためのページですが、記事LPはそれよりも読み物という特色を強く打ち出しているのが特徴です。
LPでは、簡潔にCVへとつなげるための訴求ポイントを押しだしています。商品やサービスの具体的な魅力やメリット、その根拠等、宣伝したいものをストレートにアピールするわけです。
それに対して、記事LPの場合、いきなり商材をアピールするのではなく、まずはユーザーに寄り添うのが特徴です。商品説明よりもユーザーの悩みや疑問を解決するための方法を提示するというやり方で、宣伝したい商材のアピールにつなげます。
記事LPが採用される理由
第一の理由は、ユーザーに抵抗感を抱かせないことです。LPのように「買ってほしい」という気満々でアプローチしても、ユーザーの多くは広告と感じた時点で、途中で離脱してしまう傾向があります。ところが、記事LPでは、最初はふつうの読み物と思って読み進めるため、広告と気づいた時には最後まで読んでいることが多いです。最後まで読んでもらうことができれば、ユーザーを購買行動へと促しやすくなるでしょう。
LPの場合、もともとその商材を知っている人に対してでないと、なかなか購買行動まで促すことができません。その点、記事LPの場合、商材を知らなかった層にも自然とアピールしやすくなります。
また、記事LPには通常のLPよりも詳しい説明があるため、いったんアクセスしてくれたユーザーを離脱させない力があります。たとえ商材に興味を持ってもらうことができたとしても、LPでは、「もっと情報を集めてからにしよう」とユーザーに離脱される可能性が高いです。記事LPなら、必要な情報がすでに与えられている状況ですので、ユーザーはページを離脱することなく、そのままコンバージョンに至るという流れが期待しやすくなります。
記事LPの作成の仕方
記事LPは読み物の体裁を取るため、読み物としての構成を備えなければなりません。どんな悩みや疑問を持つ人をターゲットにするのかを決め、その悩みや疑問を解決できるような構成で記事を作成する必要があります。そのため、最初のリサーチが非常に重要だと言えるでしょう。
リサーチの結果、記事の構成が決まれば、わかりやすく読みやすいように記事を書いていきます。最終的にLPにつなげることが目的といっても、LPによくある広告文はなるべく控え、ユーザーに自然と行動を促せるような内容を心がけるのがコツです。あくまで、これを読むことで悩みや疑問が解決できることを重視して、記事を書いていきます。
記事LPを作成する際のコツ
記事LPは読み物ではありますが、あまり長すぎては最後まで読んでもらえません。1,000~1,500文字を目安に、読みやすい文字数でまとめるようにしましょう。また、文字だけではなく、適度に画像や表、グラフなどを挿入することで読みやすさが高まります。
記事に信憑性を持たせるためには、確かな根拠を示すことが重要です。公的機関などの信頼できる参照元をなるべく掲載しておきましょう。また、誰が書いたかわからない記事ではあまり信用してもらえませんので、記事を書いたライターの情報も末尾に掲載することをおすすめします。
まとめ
記事LPは、メインのLPへつなぐ重要な役割を担っています。最終的にコンバージョンにつなげることが目的とはいっても、あくまでユーザーに寄り添って悩みや疑問を解決するという姿勢がポイントです。ですので、作成の際は、広告というより、読み物としての記事を執筆しているという意識で作成するのがよいでしょう。