コラム

マーケティングと広告は似て非なるもの。意味や違いを理解する

最終更新日:2022年03月29日

企業にとって、自社の商品やサービスの魅力を多くの人に知ってもらうためには、マーケティング活動が欠かせません。また、直接商品やサービスを宣伝するために、さまざまな媒体を使って広告が利用されています。ところで、このマーケティングと広告、どちらも同じことを意味するような印象がありますが、実際はカテゴリーの異なる言葉であり、その意味するところも違います。効果的な広告運用のための基礎知識として、両者の違いを理解しておきましょう。

マーケティングについて

マーケティングとは、市場や消費者のニーズを分析し、消費者が潜在的にどのような欲求を抱いているのかを探り、それを顧客獲得や顧客満足度に結びつけるための活動です。要は、企業の根幹を支える活動であり、マーケティングこそ企業戦略の要と言っても過言ではないでしょう。

世の中にはさまざまな商品やサービスがありますが、新しいもの、質が良いものでも必ずしも売れるとは限りません。消費者のニーズに適うものでなければ、企業の期待どおりに売れるわけではないのです。では、どうやって消費者のニーズを探り出せばよいかですが、そのための活動を総称してマーケティングというのです。

広告についてはこの後詳しくお伝えしますが、広告もマーケティングの一つです。広告だけでなく市場調査もマーケティングですし、そのほか経営戦略に直結する企業にとっての重要な活動はすべてマーケティングと言ってもかまいません。

広告について

広告とは、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットなどさまざまな媒体を通じて、自社の商品やサービスの魅力や特徴を多くの人に知ってもらうために発信するものを指します。具体的には、各媒体が持つ広告枠を一定の費用で買い取り、そのスペースを通じて宣伝したいものの情報を掲載するという仕組みです。

広告とよく似た言葉に「広報」がありますが、広報は新商品のプレスリリースや記者会見などでのメディアの対応などの活動を指します。お金を払ってよその媒体に宣伝したい情報を掲載させてもらう広告との違いを確認しておきましょう。

二つの違い

マーケティングと広告の違いは上記の説明どおりです。マーケティングは、消費者に自社の商品やサービスを購入してもらうことをゴールとして活動することの全般を指しています。したがって、メディアに商品やサービスの宣伝文を掲載する広告も、マーケティングに含まれます。簡単にまとめると、マーケティングは消費者のニーズの分析であり、広告はその結果に基づいて情報を発信するための手段ということです。

そんな広告ですが、web広告にもさまざまな種類があります。Googleなどの検索エンジンで何かのキーワードで検索した時に、検索結果の上に表示される広告が「リスティング広告」です。ユーザーが検索したワードとの関連性に応じて、配信される広告が決まります。また、サイト内の広告枠に、自分が以前検索したことと関連した広告が表示されることがありますが、これもリスティング広告の一種です。

広告を実際にユーザーがクリック、もしくは、クリックした遷移先で商品購入や問い合わせなどのアクションを取った場合、費用が発生するのが「アフィリエイト広告」です。表示されるだけで費用が発生するリスティング広告と違い、広告を見たユーザーが具体的な行動を起こして初めて費用が発生するところに特徴があります。

動画広告も最近ではよく目にするようになりました。YouTubeなどの動画サイトで活用されています。ほかにも、TwitterやFacebookなどSNS上のフィードにて、動画を再生させる方法も多いです。

マーケティングと広告を最大限活用するには

マーケティングと広告を活用して最大限の効果を得るためには、まず、両者の特徴を正しく認識することです。

マーケティングはすべての企業に必要な活動であり、そこに規模の大小の差はありません。商品やサービスをどうやって売るかを考える場合、つい具体的な手段である広告ばかりに目が向きがちですが、まず、マーケティングにおいて市場のニーズを分析し、最適な戦略を立てることが先決です。

また、自社の視点のみで考えても、それが必ずしも消費者のニーズに適う結果になるとは限りません。消費者の視点に立って消費者ファーストで考えることが、実際に消費者に購買行動を起こさせるために必須なのです。

ネット広告を選ぶ際は、マーケティングによって消費者ニーズをしっかり分析し、最適なものを選びましょう。また、分析は1回で終わりではなく、広告運用後も常に行い、その結果をもとにより良い広告へと改善していく姿勢が大切です。

まとめ

マーケティングと広告は、同じような意味の言葉に見えて、実はカテゴリーも意味も異なることがわかりました。その理解のうえで、マーケティングで市場のニーズを分析し、その結果をしっかり広告に生かせるように戦略を練りましょう。

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