Google広告で使われるカスタムオーディエンスについて
Google広告では従来「カスタムアフィニティ」と「カスタムインテント」という2種類のターゲティング手法が用意されていました。しかし2020年9月からこの両者は統合され、新たに今回紹介するカスタムオーディエンスという機能になりました。Googleで広告を運用するのであれば、カスタムオーディエンスについて理解しておくべきです。
カスタムオーディエンスについて
カスタムオーディエンスとは、ターゲティング機能の一種です。キーワードやURL、アプリ、場所などを指定します。こうすることで、オリジナルのオーディエンスを作成することができます。自社商品やサービスに興味のあるユーザー、情報を調べていて購入に前向きなユーザーにピンポイントで広告を表示できる機能です。
冒頭に紹介したように2020年9月よりも前には、興味や関心をベースにしたカスタムアフィニティ、購買意向をベースにしたカスタムインテントの2種類がありました。それぞれで設定する必要があったため、多少面倒でした。しかしこの両者が統合されたことで、認知と比較検討、コンバージョンの促進までワンストップでアプローチできるわけで利便性は向上しました。
カスタムオーディエンスの役割
カスタムオーディエンスを設定することで、潜在的な自社商品の購入層に効率的にアプローチできる役割があります。カスタムオーディエンスによってアプローチできるユーザーは大きく2種類に分類できます。それは登録したキーワードやURLなどに興味や関心、購買意欲を持っているユーザーとGoogleで登録したキーワードを検索したユーザーの2種類です。
前者は商材にマッチするキーワードやアプリ、URLを設定すれば、それに関心を持っているユーザーにターゲットを絞って広告配信ができます。後者はターゲットになるユーザーがどんな検索でキーワードをかけるかを予測して、設定します。そのキーワードで検索したユーザーに対して広告を配信し、興味を持ってもらおうというアプローチです。キーワードについては自由に設定できますし、複数指定することも可能です。しかも完全一致するワードのほかにも、類似語もターゲットと認識してくれます。このように2つの潜在層にアプローチして、効率的な広告を配信できるわけです。
カスタムオーディエンスの設定仕方
カスタムオーディエンスの設定方法ですが、それほど難しくはありません。まず管理画面の右上にある「ツール」→「オーディエンスマネージャー」の順番でクリックします。すると上部にいくつかタブが現れるはずです。その中で「カスタムオーディエンス」を選択しましょう。
すると左上のところに「+」ボタンが表示されるはずです。これはリストの新規作成ボタンになるので、クリックしましょう。そしてキーワードとWebサイト、アプリ、場所の4つを設定します。
キーワードの設定画面では、2つの選択肢の中から1つを選ぶ必要があります。その2つの選択肢とは「これらのいずれかの興味 / 関心や購入意向を持つユーザー」と「Google でこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」です。前者については設定したキーワードに関心を持つユーザーの指定になります。カスタムアフィニティとカスタムインテントの設定と同じようなものです。後者はGoogleのほかにもYouTubeなどGoogleのサービスで設定したキーワードで検索したユーザーへの広告配信になります。こちらはYouTubeとGmail、ファインドキャンペーンのいずれかの場合に有効です。
キーワードは自社商品やサービスに関連性のある語句を設定しましょう。任意で登録することももちろん可能です。しかし一般の検索エンジン同様、特定の単語を入力するとキーワード候補も表示されます。もし関連ワードに関するイメージがわかない場合、候補を参考にしてみるといいでしょう。
次はURLの入力です。これはターゲットになるユーザーがアクセスする可能性の高いアドレスを入力する項目です。指定されたURLにアクセスしたユーザーに対して広告が配信されます。カスタムインテントを利用したことのある人は、同じやり方になります。
アプリの設定はカスタムオーディエンスになってから新規導入されました。ターゲットユーザーがよく利用しているアプリを設定しましょう。イメージがわかなければ、Googleplayストアで検索してみるのも一考です。
場所もカスタムオーディエンスになって、新しく追加されました。ターゲットユーザーが利用する可能性のある場所を入力すると、該当するユーザーに対して広告の配信が行われます。場所を入力すると候補がここでも出現します。何に設定すればいいかわからなければ、候補を参考にしてみてください。
まとめ
Googleのカスタムオーディエンスを活用すれば、従来よりも具体的に潜在的なユーザーに効率的にアプローチできます。しかもピンポイントではなく、多少幅を持たせて広告アプローチができるので周知徹底させることも可能です。カスタムオーディエンスを利用するのであれば、自社商品はどんな人が求めているのか、具体的に検討するとより高い効果が期待できます。