コラム

Googleタグマネージャーはどんな役割?基礎知識を学ぼう

最終更新日:2022年03月29日

Googleタグマネージャーについて

Googleタグマネージャーは、サイトのタグを管理する上で役立ってくれるツールです。ここでのタグは、一般的なブログで記事を分類するために使われているタグではなく、広告運用や解析などの目的のためHTMLに設置されるコードのことを指しています。クリック報酬型広告のGoogleアドセンスの審査や広告表示に使うコード、アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスで各種データを計測するためのトラッキングコードなどが代表的なタグです。これらを利用するためにはHTMLにコードを埋め込む必要がありますが、個別にタグを管理していては時間の無駄になりかねません。個人運営の小規模なサイトならともかく、サービスサイトやECサイトなどの企業が管理するサイトはページ数も増えやすく、それだけコード管理の手間がかかります。しかし、Googleタグマネージャーを最初に使用しておけば、以降はタグの追加や修正をGoogleタグマネージャーで行えるため、手間を大きく減らせるわけです。Googleタグマネージャーは無料で提供されており、余計なコストがかからない点も見逃せません。ただし、Googleタグマネージャーは全てのタグに対応しているわけではなく、中には使えないタグもあるので注意が必要です。しかし、アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスはサイト運営に必須であり、未対応のタグが多かったとしても、Googleタグマネージャーを導入することによるメリットは十分にあります。

導入の必要性

Googleタグマネージャーは各種タグを管理する上で役立ってくれるものの、導入時期を見計らわないといけない場合もあるので、しっかり計画を立てた上で導入したいところです。新規のサイトを立ち上げるのであれば、最初にGoogleタグマネージャーを導入するだけで済むものの、既存のサイトにGoogleタグマネージャーを導入する場合は全てのページでHTMLの書き換えが必要になるため、相当に手間がかかるケースも珍しくはありません。作業量が増えそうな場合は、サイトのリニューアル時期にあわせてGoogleタグマネージャーの導入作業を進めるなどの工夫が欠かせません。このように、すぐの導入を見送った方がよい場合もあるものの、各種タグを利用しているのであればGoogleタグマネージャーの導入を検討するのがよいでしょう。

Googleタグマネージャーができることや機能を解説

Googleタグマネージャーを使用しない場合、新たなタグの設置、既存のタグの削除を行うにはHTMLの更新が必要です。一方、Googleタグマネージャーを使用する場合、設定したタグを各記事にすぐ反映させることができます。変更履歴を残しておける点もGoogleタグマネージャーの大きな魅力で、仮に問題が起きた場合は前のバージョンに戻すことも可能です。プレビュー機能も用意されており、ページを公開する前に、タグが正しく機能しているかを確認できます。また、Googleタグマネージャーでタグを管理すると、若干ながらページの表示速度が速くなる点も見逃せません。

Googleタグマネージャーの利用方法

まずはGoogleマーケティングプラットフォームのGoogleタグマネージャーにアクセスし、Googleアカウントでログインします。次に設定するのがコンテナで、コンテナとはタグの管理のために用意する収納ボックスのようなものです。コンテナは1サイトに1つずつ作るのが基本で、複数のサイトを運営しているのであればサイトごとにコンテナを作ってください。複数のコンテナを作る場合、コンテナの選び間違いを避けるためコンテナ名にサイト名などを入力しておくと安心です。コンテナを作成したらコンテナスニペットというタグが表示されるので、このタグをHTMLの直後に貼り付けてください。Googleタグマネージャーを利用するためには、サイト内の全てのページにコンテナスニペットを貼り付ける必要があるため、ページ数が多いと作業量が膨大になります。設置作業の終了後、コンテナの新しいタグの項目で「新しいタグを追加」をクリックし、任意のコードとタグを追加するページを選択して公開を選べば、タグが適用されるという仕組みです。

運用担当者が気にするポイント

すでにタグを利用しているサイトで、新たにGoogleタグマネージャーを導入する場合、既存のタグの扱いには注意しないといけません。既存のタグをGoogleタグマネージャーで管理する場合、HTMLに既存のタグが残っているとデータ取得に問題が出る場合があるので、各ページのタグの使用状況をしっかり把握することが必要です。

まとめ

全てのタグに対応していない、設置に手間がかかる場合があるなどのデメリットもあるものの、Googleタグマネージャーはタグを管理する上で役立ってくれます。サイト内で多数のタグを使用している場合は大活躍が期待できるので、ぜひGoogleタグマネージャーの導入を前向きに検討してください。

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