古典的だけどいまでも使えるメール広告について

ITが発展しインターネットが生活に欠かせないものとなっている現代では、多くの企業がWebでの広告配信に力を入れています。Webマーケティングには様々な方法がありますが、その中でも長年人気なのがメール広告です。メール広告とは、電子メールで広告を配信することです。メールを通して、顧客に直接アピールできる効果的な広告の1つといえます。現在、個人でもビジネスでもメールは広く使われており、毎日使っているという人も多いようです。そのため、メール広告を効果的に活用できるかどうかは、Webでのマーケティングにおいて重要なポイントとなっています。

メール広告について

メール広告は、電子メールでターゲットに配信される広告を指し、多くの企業から広告の手法の一つとして使われてきました。メール広告は、メールマガジンとダイレクトメールの2種類があります。メールマガジンでは、ニュースメールやメルマガなどのメールの中に広告を配置し、アプローチする方法です。ダイレクトメールは、メールの全体が広告となっており、直接ユーザーに送信する方法です。

メール広告の形式は、テキスト形式とHTML形式の2つがあります。テキスト形式は、装飾のないシンプルなメールとなります。カラーの文字や絵文字、またバナーや動画といったものが使用できないため、テキストのみでアピールしなければなりません。そのため、HTML形式と比較するとインパクトに欠け、求心力に劣るという弱点があります。とはいえ、シンプルなメールゆえに送信先のユーザーのメールツールを問わず表示でき、料金も安く配信できるといった強みもあります。

HTML形式は、様々なフォントや絵文字、背景色を使用できます。また、バナーや動画も使用できるため、テキスト形式に比べて、目を引きやすく、よりユーザーに訴える形式といえます。料金面では、テキスト方式より費用が高くなります。

メール広告が使われる理由と問題点

メール広告が使われる理由は、メール広告ならではのさまざまな利点があるからです。利点の1つは、商品の魅力を十分に伝えることができる点です。例えば、バナー広告などは、使えるスペースが限られているため、伝えたい情報をすべて盛り込むことができません。その点、メール広告は含めることができる文章量が多く、それだけ伝えたい情報を十分に含めることができます。そのため、配信後コンバージョンにつながらなくても、認知されそれが後々のアクションにつながることもあります。

メール広告の利点として、セグメントのしやすさも挙げられます。メールマガジンに配信する場合、ユーザーは既に登録しているため、どういう情報が興味を引くか把握しやすいといえます。
別の利点として、コンバージョン率の高さがあります。メール広告の強みである情報量の多さが、コンバージョン率の高さにつながっているのです。またメールマガジンに配信する場合、運営側はユーザーからの信頼をすでに得ているため、広告にも興味を持ってもらいやすい傾向が見られます。

また、メール広告は配信が早く行えることも大きな利点といえます。たいていの場合1つのメールを、3日から5日ほどで作成でき、配信設定も1時間ほどで完了します。そのため、他の広告と比較すると、かなりの時短につながり短期間で作業できます。

多くの利点があるメール広告ですが、問題点もあります。1つは料金の高さです。最低でも30万ほどかかるため、他の広告と比べると金額面での割高感は否めないでしょう。そのため、広告の配信にあまり費用をかけたくない人や、初めて広告の配信を行う人などにはあまりお勧めできません。

別の問題点として、配信先の環境依存の問題があります。HTML形式のメールの場合、受信側のツールによっては、メールが正しく表示されないため、広告の効果も下がってしまいます。そうしたリスクを念頭に入れて、配信するか判断するようにしましょう。

メール広告を最大限に活用するためのアドバイス

メール広告を最大限活用し、コンバージョンにつなげていくためには、工夫を凝らしメールをより魅力的なものにする必要があります。ユーザーにとって興味を引かないメールだと、開封されないまま放置されたり、最後まで読んでもらえない場合があるからです。

そうならないために2つのポイントを守りましょう。1つ目は、件名やメール冒頭の文章を読みたくなるようなものにすることです。この部分は、ユーザーがメールを受け取った時にまず目に入って来る部分です。インパクトを与え、興味を掻き立てるような文であれば、ユーザーはメールを開いてみよう、続きを読んでみようという気持ちになることでしょう。

もう1つのポイントは、受信者にとって価値のあるメールを目指すことです。企業の商品の宣伝ばかりでは、ユーザーの心をつかむことはできません。メールを作成する際は、アピールばかりになっていないか、ユーザーに役立ててもらえるような情報を含めているか確認するようにしましょう。

まとめ

Webでのマーケティングにおいて効果的なメール広告ですが、弱点もあります。メール広告ならではの特徴を把握し、マーケティングの一環として導入するか慎重に検討しましょう。