コラム

クロスドメインってなに?

最終更新日:2022年01月14日

クロスドメインについて

クロスドメインはサイト内で複数のドメインを使用している状況を指す言葉です。たとえば、ECサイトで、サイトドメインとカートドメインが異なる場合、2つのドメインにまたがっていることになります。また、対象国や言語でドメインが違っている場合もドメインが複数になっています。アナリティクスでは、1つのサイトドメインを登録して分析するので、ドメインが複数あって遷移してしまうと、ユーザーの動きをきちんと把握できなくなります。

正確な分析をするためにはクロスドメイン設定が必要になります。クロスドメイン設定をすると、コンバージョンしたユーザーがどのウェブサイトから来たのかなどを把握することができます。たとえば、ユーザーがネット広告からあるサイトにアクセスし、そこで買い物後、商品にカートを入れた場合でも、クロスドメイン設定をしてあれば、外部からの流入とは判断されないので、セッションが途切れることなくユーザーの動きを追跡できます。また、公式サイトとECサイトを運営していて両社のドメインが違う場合も、クロスドメイン設定をすることで、両サイト間のユーザーの動きを正確に把握することができます。メールフォームに、別サイトのドメインを利用している場合も同じです。

クロスドメインの設定方法

クロスドメインの設定をする時には、まずトラッキングコードの一部を変更します。トラッキングコードは、アナリティクスを設定した時にhead内に貼ったもので、Webサイト訪問者の流入元や検索キーワードなどを計測するためのコードです。トラッキングコードを変更する時には、管理画面を開き、トラッキング情報→トラッキングコードの順に開いて、置き換えてください。ちなみに最新のトラッキングコードはgtag.jsです。これよりも古い「urchin.js」「ga.js」などは現在サポートが行われていないので、もし古いものを使っている場合は、gtag.jsに変更しないとクロスドメインの設定が行えません。また、対象となるページに設置しているすべてのコードを変更しなければならないので、トラッキングコードの記述がすべて変更されているか最終的な確認が必要です。

次に「参照元除外」の設定をします。この設定をすると、参照元分析を正確にできるようになります。なぜなら、参照元として設定したドメインを計測しないようにすることができるからです。参照元とはユーザーがどこから入ったかを示すものです。たとえば、Googleの検索サイトで検索してそのサイトに入ったのか、SNS上の広告を見てそこからショッピングモールのサイトに入ったのかがわかります。この場合、Googleの検索サイトやSNS上の広告が参照元になり、企業はこれを分析することで、どこに広告を出すのが効果的かを判断できます。

仮にクロスドメイン設定の時に参照設定を行わないと、カウントされてはいけない参照元がカウントされ、数値がぐっと高くなってしまいます。たとえば、ユーザーが商品の購入を決めて決済に必要な画面に移った際に、異なるドメインに遷移することがありますが、アナリティクスは、それも参照元としてカウントします。ところが、決済のページに移るのは商品購入の際の手順として当然行われることなので、これを参照元としてカウントされてしまうのは不都合です。そこで、参照除外設定を行うことで分析に有用な情報のみを得ることができるわけです。参照元除外設定をする際には、管理画面から「トラッキングコード」を選択し、その後「参照元除外リスト」を選択します。それから「参照の除外を追加」をクリックし、除外するドメインを入力して「作成」ボタンを選びます。

次にフィルタ設定を行います。フィルタ設定をすると、URLにドメイン名も表示されます。もし、フィルタ設定を行わないと、ドメインが表示されないので、ディレクトリが同じである場合に、メインとサブのドメインの結果が混ざり合ってしまうことになります。そのため、より正確な分析を行うには、フィルタ設定によってドメインが表示されるようにする必要があります。ちなみにフィルタ設定は、自社内からのアクセスを除外したり、リファラースパム防止のためにも使用されますが、設定方法が違います。

ドメインを表示させる目的でフィルタ設定をする際には、まず、アナリティクスの管理画面を開き「ビュー」内の「フィルタ」をクリックします。それから「+フィルタを追加」を選択して設定します。フィルタの設定画面で、フィルタ名に任意の名前を入れ、フィルタの種類で「カスタム」、次に「詳細」を選択します。それから「フィールドA->引用A」に、ホスト名と(.)、「フィールドB->引用」にリクエストURIと(.)、そして「出力先->構成」にリクエストURIと$A1$B1をそれぞれ入力します。

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