ユニークユーザーについて、調べ方から定義まで解説する

マーケティングにおいてWebサイトにどれくらいの訪問があるのか、数値をチェックすることは重要です。モニタリングの際に基本となる指標は、ページビュー、セッション数、またユニークユーザー数です。どれもWebサイトにアクセスされた数字を表していますが、それぞれ数え方が違うことはあまり知られていないでしょう。この違いを把握するなら、マーケティングの際に特にどの数値に注目するべきかがわかり、さらに活用できるはずです。
間違われがちなセッション数、ページビュー数について
セッション数は、ユーザーが特定のWebサイトを訪問した回数を表します。実際の買い物の場面を想像してみると、イメージしやすくなります。実店舗に買い物に訪れた時に、お店に入ってから出るまでを1セッションと数えます。店舗で買い物をせずにすぐに退店しても、1セッションとして計測します。
また、同じWebサイトを朝と夜に2回アクセスした場合は、2セッションとなります。30分以上行動の間隔が空いた場合や、日付が変わった時、参照元のサイトが変わった時も、新規のセッションとして計測されます。例えば、特定のWebサイトをアクセスしたまま、別のアプリを使用し、2時間後にアクセスしたままのサイトを閲覧した場合、2セッションとして数えます。また、23時55分に特定のWebサイトを閲覧し、翌0時05分に離脱した場合も、日付が変わっているため、2セッションとして数えるのです。数値としては、ページビューより小さく、ユニークユーザーより大きい数値になります。
ページビュー数は、個々のページの閲覧数のことです。実店舗でたとえると、お店の商品を来店客が何度見たかという数値になります。ページビューは、そのWebページが閲覧される度にカウントされていくため、200人が閲覧すると200ページビューとなりますが、一人が200回見ても200ページビューとして数えられます。ページビューを見ると、サイト内でどのページが興味を引いているかを把握できます。ページビューはWebページの閲覧総数なので、数値的にはユニークユーザー数よりも大きくなります。
ユニークユーザーとアクティブユーザーは同じ?
ユニークユーザーとアクティブユーザーは同じと言えます。Googleのアナリティクスでも、同じ意味で使用されています。どちらも特定の期間の中で、WebページやWebサイトにアクセスしたユーザーつまり個人を表します。実店舗での買い物のたとえで考えると、ユニークユーザーとアクティブユーザーはお店を訪れる客の数とい言えます。そのため、ある個人が特定のWebサイトに20回アクセスしても、ユニークユーザーおよびアクティブユーザーは1としてカウントします。ただし、同一人物がパソコンのブラウザで3回、スマートフォンから1回アクセスした場合は、使用したブラウザが違うため、ユニークユーザー数は2となります。
また、スマートフォンを利用したアクセスの場合、ユニークユーザーとアクティブユーザーの数値は変わってきます。スマートフォンでアプリを使用してアクセスする場合、実際に使用した個人のみをアクティブユーザーとしてカウントするからです。例えば、ユニークユーザーの数値が2000だとして、アクティブユーザーの数値が1000という具合です。これは、2000人がアプリをスマートフォンにダウンロードしたが、実際に使用したのはそのうち1000人ということを表しています。マーケティングで使用する際は、どれくらいのユーザーがサイトにアクセスしているかを知るために活用できるでしょう。
Googleアナリティクスを使ってユニークユーザー数を調べる方法
Googleのアナリティクスでユニークユーザー数を調べるには、Webサイト全体の数値、もしくはページごとの数値のどちらかで分析できます。
Webサイト全体のユニークユーザー数の調べ方は、まずGoogleのアナリティクスを開きログインします。左側に出てくるメニューの中から「オーディエンス」、その後「概要」の順でクリックすると、ユニークユーザー数が表示されます。また、右上に表示される期間の範囲から特定の期間だけを指定し、指標をユーザーに変更すると、指定した期間のユニークユーザーの数値と推移グラフを見ることができます。
Webページごとの数値を調べる場合は、まずGoogleのアナリティクスを開いてログインし、左側のメニューから「カスタム」、その後「カスタムレポート」の順に選択し、カスタムレポートの欄から「+新しいカスタムレポート」をクリックしましょう。カスタムレポートを作成する画面が出てきますので、タイトルの欄に分かりやすいタイトルを記入します。例えば、「ページ別ユニークユーザー数」などです。指標グループの所で「ユーザー」を選び、ディメンションの詳細の所で「ページ」を選択し、「保存」を押します。すると、各WebページURLとユニークユーザーの数値が表示されます。
まとめ
Webマーケティングにおいて、様々な指標を理解し、使い方を把握することはとても重要です。Googleのアナリティクスの使い方をしっかりマスターし、マーケティングの際に活用していきましょう。