コラム

【Googleアナリティクス】Googleアナリティクス4について解説

最終更新日:2022年03月10日

Googleアナリティクス4について

Googleアナリティクス4は、Googleアナリティクスの新バージョンで、2020年10月にリリースされました。

基本的な機能はGoogleアナリティクスのものが使われていますが、2019年にGoogleアナリティクスが導入した、アプリとWebのプロパティ機能の改良された内容が盛り込まれているという点が特徴です。

Googleアナリティクスと比較して、Googleアナリティクス4で大きく異なるポイントは、4つあります。

1.機械学習機能が導入された

1つ目のポイントは機械学習機能です。

これは過去のデータをもとに、将来の予測をGoogleアナリティクス4が行うことで、コンバージョンの可能性を予測しやすくなりました。

2.ユーザーを中心とした測定が可能

2つ目のポイントは、端末を中心としたデータ測定ではなく、ユーザーを中心とした測定が可能という点です。Googleアナリティクス4では、クロスプラットフォームやクロスデバイスを実現しており、ユーザーがどの端末からどんな経路でWebサイトへ流入したかをより具体的に分析できます。

3.自動計測機能の能力向上

3つ目は、自動計測機能のパワーアップです。動画エンゲージメントやサイト内検索、スクロール数や離脱クリックなど、Googleアナリティクスでは自動計測できなかった機能が搭載されています。

4.より高度なデータ活用が可能に

4つ目は、データの深い活用が可能になった点です。以前では企業向けの有料版Googleアナリティクスにだけ搭載されていたBigQueryというデータエクスポート機能が、Googleアナリティクス4では無料版にも標準装備されています。

従来版からの移行はできない

Googleアナリティクス4は、従来のGoogleユニバーサルアナリティクスから移行することができません。

長年のデータが蓄積されている場合には、ゼロからのスタートとなることに抵抗がある企業もあるでしょう。

しかし、これから確実にGoogleアナリティクス4への移行が進むと予測されるので、できるだけ早い段階で移行することが、長期的にはメリットとなります。

Googleアナリティクス4を利用する理由

従来のGoogleアナリティクスよりも、Googleアナリティクス4を利用したほうが良い理由はいくつかあります。

時代の流れに即したデータ分析ができる

1つ目は、時代の流れに即したデータ分析ができる点です。

従来のGoogleアナリティクスは、2005年に開発されたものです。当時のGoogle社は、買収したWeb解析ソリューションベンダーのUrchin Softwareの技術を拡張して、Googleアナリティクスを開発しました。

しかし、当時と現在ではユーザーの行動が大きく異なります。

近年では1人1台のスマホを持つ家庭が増えている他、IoTデバイスとして、スマート家電やスマートウォッチなども普及しています。

そうしたユーザーの行動を、より正確かつ詳細にデータとして計測して分析できるのが、Googleアナリティクス4なのです。

プライバシー保護

2つ目は、プライバシー保護の面でも機能が強化されている点です。

Googleアナリティクス4は、CCPAやGDPRなどのデータ規制にも準拠しています。

より高い安全性で、Webサイト管理者のニーズを満たすことができるのです。

AIが搭載されている

3つ目は、AIが搭載されている点です。

これは予測機能に使われている技術で、ユーザーごとに過去の行動から将来の行動を予測できます。

Googleアナリティクスでは、こうした予測はデータを分析した上で人間が行っていました。

しかし、Googleアナリティクス4なら全てAIが自動的に予測してくれるため、Googleアナリティクス4を使い始めたばかりの人でも、高いレベルでのデータ分析が可能となるのです。

設定の仕方

Googleアナリティクス4は上記の通り、従来のユニバーサルアナリティクスで蓄積したデータを移行できません。

そのため、ユニバーサルアナリティクスの使用を中止してGoogleアナリティクス4へ切り替えるのではなく、平行して両者を使いながら、徐々に移行するという方法が賢明です。

Googleアナリティクス4の設定方法ですが、従来のGoogleアナリティクスからアップグレードという形で設定を行います。基本的な設定データは、この方法でGoogleアナリティクス4へ移行できます。

次に、Googleタグマネージャーの管理画面で、Googleアナリティクス4という新しいタグを追加してください。

そして、Googleアナリティクス4の設定画面のデータストリームメニューから、データ計測したいWebサイトの測定IDを取得し、Googleタグマネージャーへ登録します。

この作業を行えば、Googleアナリティクス4を使って、リアルタイムなデータ計測や分析がスタートします。

まとめ

従来のGoogleアナリティクスの最新バージョンは、2020年にリリースされたGoogleアナリティクス4です。

旧バージョンで蓄積したデータの移行はできませんが、設定などはすべて移行できます。

AIなど最新の技術を使うことで、ユーザーの行動をより正確かつ具体的に把握できる機能が装備されています。

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