アシストコンバージョンとは?
アシストコンバージョンとは、Web広告からサイトを訪問したものの、購入することなく一度は離脱し、後から再びサイトを訪問して購入に至る、といったコンバージョンのことです。
分かりやすく言えば、「1度目ではコンバージョンへ貢献しなかったけれど、後から貢献してくれた数」のことです。
ユーザーが最初にWeb広告を閲覧した時にはコンバージョンするほどの興味や関心を示したわけではなくても、後から再び戻って来てコンバージョンへ貢献してくれるということは、初回のWeb広告の貢献度もあるわけです。
その貢献度を分析するのが、アシストコンバージョンです。
アシストコンバージョンが起こりやすいケースは、Web広告を訪れたユーザーが、商品に興味を持ったけれど価格面で納得がいかず、とりあえずブックマークを付けた上で離脱し、他のサイトや商品も検討した結果、やっぱりここで購入しようと決断して再訪問する、という例です。
より具体的な例を使い、ユーザーの行動を想定しながら、アシストコンバージョンがどのような役割をしているかを考えると、分かりやすくなります。
アシストコンバージョンの具体例
ユーザーが「黒色の空気清浄機」を探していたとしましょう。
検索エンジンを使って検索した後のユーザーの行動としては、検索結果として表示されたWeb広告などを見ながら、気に入ったページを選んでクリックすることが想定されます。
そうした流れで自身のWebサイトを訪問してくれたとしましょう。
既に価格の比較を済ませているユーザーなら、そのまま購入に至るかもしれません。
しかし、そうした準備をしていないユーザーなら、商品の説明や価格を見てとても気になり、好感触を得たとしても、即買いすることは少ないものです。
ユーザーがその後どうするかというと、他のサイトもチェックしたいと考えるでしょう。
まとめサイトや比較サイトを複数閲覧しながら、やっぱりこのサイトで購入するのがベストだなと決断したら、ユーザーは再びWeb広告や検索結果から自身のサイトへ戻って来てくれます。
この時点で、ユーザーは既に商品比較を済ませているため、すぐに商品購入に至ることになります。
この場合、ユーザーを最初にWebサイトへ呼び込んだWeb広告は、直接のコンバージョンに貢献しなかったとはいえ、ユーザーの購入に間接的に貢献しています。
これを、アシストコンバージョンと呼びます。
ジャンルによっては貢献度が高くなる
アフィリエイトやネットショップのWebサイトを運営している場合には、アシストコンバージョンは大きな役割を果たします。
特に、購入する商品の価格が高額なものだと、アシストコンバージョンが発生しやすくなる傾向があります。
アシストコンバージョンと比較されやすいコンバージョン数に、直接コンバージョンがあります。
これは、コンバージョンに直結した広告の評価指標のことです。アシストコンバージョンは、コンバージョンに直結していないものの、コンバージョンへの道のりをアシストする役割を果たしたという点で、直接コンバージョンとは異なります。
アシストコンバージョンレポートとは?
アシストコンバージョンレポートとは、アシストコンバージョンの状況を分析したレポートです。
Googleアナリティクスを使うと、特に難しい作業や設定をしなくても、簡単にアシストコンバージョンレポートを確認できます。
アシストコンバージョンレポートの信ぴょう性や正確性を高めるためには、最初にコンバージョン設定をきちんと行うことが重要です。
この設定が正しく行われていなければ、数値を取れなくなってしまいます。注意しましょう。
アシストコンバージョンレポートの見方と用語解説
アシストコンバージョンレポートは、Googleアナリティクスのサイドバーに位置している「コンバージョン」メニューの中から「マルチチャンネル」を選び、その中にある「アシストコンバージョン」を選ぶことで確認できます。
データは数値として表示されますが、その際にはオーガニック検索や有料検索、ディスプレイやノーリファラー、参照元ホームページなどの経路についても分析されます。
アシストコンバージョンレポートを見る際には、知っておくと便利な用語がいくつかあります。
「アシストコンバージョン価値」とは、アシストコンバージョンと1コンバージョン当たりの価値を掛け合わせたものです。
「直接コンバージョン価値」とは、コンバージョンに至る直前のアクセスもしくは直接コンバージョン数と、1コンバージョン当たりの価値を掛け合わせた数値です。
「アシストコンバージョン/ラストクリックまたは直接のコンバージョン」とは、アシストコンバージョンをラストクリックもしくは直接のコンバージョンで割って出す数値で、0に近いほどチャンネルに貢献してくれていると言えます。
まとめ
ネットショップやアフィリエイトサイトでは、ユーザーの購入に間接的に貢献したアシストコンバージョンを分析することで、そのWeb広告の貢献度を知ることができます。
マーケティングは視野を広くして対応するようにしましょう。