直帰率とは
Webサイトの直帰率とは、訪問者が1ページだけを見て、他のページは読まずにそのまま離れてしまう割合を示します。
アクセス解析では、訪問者がサイトを訪問することをセッションと呼びますが、1セッションで1ページしか閲覧しない場合、それは直帰に分類されます。
直帰率と離脱率の違いを解説
離脱率とは、訪問者が訪れたページの中で、どのページが最後となったかを示す割合です。
サイトを訪れた訪問者は、1ページだけを見て去ることもあれば、複数ページを見て去ることもあるでしょう。
その際に、どのページが最後になったかを知ることによって、サイトの改善点を見つけられるかもしれません。
直帰率と離脱率の違い
直帰率と離脱率との違いは、直帰率は訪問者が1ページしか見ずに去った場合の確率なのに対して、離脱率は、そのページが訪問者にとって最後となった場合の確率です。
離脱率の場合、必ずしも訪問者がそのページしか閲覧しなかったというわけではありません。
直帰率と離脱率は異なるものですが、離脱率の中に直帰率が含まれることはあります。
例えば、訪問者があるページだけを見て去った場合、そのページしか見ていないので、そのページは直帰ページと分類されます。
同時に、そのページが訪問者が最後に訪れたページなので、離脱ページとしても分類されます。
Googleアナリティクスを使った直帰率確認方法
直帰率は、2019年に発表されたアナリティクス4プロパティ(GA4)よりも前のアナリティクス(GA)なら、オーディエンスの概要ページをサマリー表示する際に、直帰率を選択することで分析できます。
最新のGA4では指標の変更が行われたため、残念ながらページごとの直帰率を確認することが難しくなりました。
しかし、直帰率は自身で計算することができます。
Googleアナリティクスで直帰数のデータ分析はできるので、サイト全体もしくは直帰率を計算したいページの直帰数を、全セッション数もしくは特定ページから閲覧が始まった場合のセッション数で割れば、直帰率を計算できます。
改善の目安となる直帰率はあるのか?
直帰率は、そのWebサイトやページの特性や、どんな経路で流入してくるかという点によって、大きく異なります。
ザックリとした平均という点でいうなら、ECサイトでの平均直帰率は20%~50%程度、B2Bサイトなら25%~55%程度、そしてブログやポータルサイトでは65%~90%です。
平均の幅が広いですが、サイトによって異なりすぎるため平均値を出すことに意味がありません。
自身のWebサイトで直帰率の改善が必要かどうかは、この平均を参考にしながら、ページの特性によって判断することになります。
直帰率が悪いページはどうやって探すのか?
直帰率が悪いページを見つけるためには、離脱率が高いページを探すことから始めると良いでしょう。
離脱率の中には直帰率が含まれていることが多いため、何かしらの原因が見つかるかもしれません。
上記の計算方法で直帰率を計算し、平均よりも直帰率が高ければ改善の余地があるとして、ページのデザインやナビゲーション、動画や画像が重くないかといった点を見直しましょう。
直帰率が悪くなる原因とは?
ージ表示に時間がかかる
1つ目の原因は、ページ表示に時間がかかるというものです。
画像が重いなどの理由で起こることが多いのですが、ページ表示に時間がかかってしまうと、直帰率が高くなるだけでなく、検索エンジンからの評価も低くなってしまいます。
モバイルファースト対応していない
2つ目の原因は、モバイルファースト対応していないというものです。
ホームページ作成にどんなツールを使うかによって、自動的にレスポンシブデザイン対応になるものもあれば、自身で調整しなければいけないものもあります。
パソコンでは見やすくても、スマホでデザインが崩れて見づらいと、ユーザーは興味を失って去ってしまいます。
ナビゲーションの不備
3つ目の原因は、ナビゲーション不備です。
リンク先が間違っていたり、指定したページの表示ができなかったりすると、ユーザーが去ってしまう原因となります。
回遊性が悪い
4つ目の原因は、回遊性が良くないというものです。
訪問してくれたユーザーが複数のページを見てくれないのでは、どうしても直帰率は高くなってしまうでしょう。
ページ内に他のページへのリンクや導線を作ることで、ユーザーが使いやすく、情報を収集しやすいサイト作りができます。
直帰率の改善とCVR向上のためにできること
直帰率を改善することは、CVR向上につながります。
そのためには、モバイルファースト対応にするとか、ページの読み込み時間を短縮するために使用している画像のサイズを変更するなど、できることはたくさんあります。
リンク切れを定期的にチェックし、常に最新の情報を維持することもまた、直帰率の改善につながります。
さらに、ユーザーがもっと読みたくなるような充実した情報提供をすることも、直帰率の改善効果が期待できます。