サイト運営で欠かせないのがアクセス解析です。
アクセス解析は個人で運営するWEBサイトはもちろん、企業サイトも同様に必要不可欠な要素になっています。
企業のマーケティングを担当しているのであれば、WEBサイトのアクセス解析の方法を理解し、適切に運用することが求められるため、最低限知っておきたい分野でもあります。
アクセス解析とは?
アクセス解析というのはWEBサイトで誰がいつ、どのような目的で訪れたのかを、客観的に分析することを指します。
WEBサイトへ辿り着くには、検索エンジンを経由したり、他のWEBサイトのリンクを辿ったりしてやってくるケースが多いです。
その他にも、メルマガやSNSなどで紹介されて、そこからアクセスする人もいます。
アクセス解析でわかるのは、サイトへやってくる経路だけではありません。ユーザーの年齢層、使用しているブラウザや端末、性別や国籍、地域などもわかります。
このような情報を把握することで、運営しているサイトのどのコンテンツが注目を集めているのか、どのコンテンツを改善する必要があるのか、といったことがわかります。
つまりより魅力的かつ興味関心をひくサイトを構築するのに欠かせないのがアクセス解析なのです。
アクセス解析で覚えておきたいのがコンバージョンです。
WEBマーケティングの世界ではコンバージョンのことを「成果」の意味で使います。
アクセス解析ではコンバージョン率と呼ばれる数値がわかります。
コンバージョン率が高くなればそれだけ成果につながる訳ですから、商品などを販売するECサイトの運営に欠かせない数値ということがわかります。
アクセス解析は単にサイトに何人のユーザーが訪れたという数値だけの情報が得られるわけではなく、サイトから収益を得るために必要な情報が把握できるようになっているため、効率的かつより収益率を上げるためにはアクセス解析はなくてはならない存在だと言えるでしょう。
トップシェアのアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」
アクセス解析ツールの王道とも言えるのがGoogleアナリティクスです。
日本のみならず世界中で活用されているアクセス解析ツールで、WEBサイトを運営しているのであれば、必ずと言っていいほど導入することが進められるツールの一つです。
Googleアナリティクスが採用するプラットフォームはいわゆるビーコン型と呼ばれるもので、あらかじめ用意されているタグを各ページに埋め込むタイプです。
ビーコン型の仕組みはサイトにアクセスがあると、埋め込まれたタグが実行され、その情報がサーバーに送られることでアクセス分析を行います。
ビーコン型はログで管理されるアクセス解析よりも信頼性が高いため、より正確なアクセス分析ができるというメリットがあります。
なぜGoogleアナリティクスが多くのWEBサイトで利用されているのか、その理由はGoogleが検索エンジンで収集しているとてつもない量のサイトデータに基づいて、アクセス解析ができることにあります。
世界トップシェアを誇る検索エンジンだけあって、関連するサービスの質は比較になりません。
多くのネットユーザーがGoogleを利用して検索をかけるということも、Googleアナリティクスの信頼性を高める理由となっています。
ECサイトなどを運営している場合、自社サイトのアクセスを増やし、集客力を高めることに注力するものですが、Googleの強みはアクセス解析に加えて、広告を表示させるGoogle広告も運営しています。
Google広告とGoogleアドセンスの親和性は非常に高く、連携してより精度の高いアクセス解析ができるようになります。
このような理由から、Googleアナリティクスは多くのWEBサイト管理者に利用されているツールになっています。
しかも無料で利用できるというのも大きなメリットになっています。
アクセス解析を使った分析と改善方法
アクセス解析を利用することで手に入るのがWEBマーケティングには欠かせない3つのデータです。
そのデータとは属性、行動、コンバージョンの3つで、それぞれを分析することでサイトの弱点や集客を高めるための改善点などが見つかるようになります。
まず理解する必要があるのが属性に関する情報です。
属性にはサイトにアクセスする人が使用しているデバイスや、国、地域に関する情報が含まれます。
アクセス解析ツールでは具体的な年齢を特定することはできませんが、配信されている広告に対する反応から、性別や年齢層を把握することができます。
行動に関するデータには、運営するサイトのどのコンテンツが人気があるのか、どのような経路でそのコンテンツにたどり着いたのか、曜日によってどのコンテンツに注目が集まるのか、と言ったことがわかります。
これらの情報により、人気のあるコンテンツをより充実させたり、他のコンテンツに集客するためのヒントも得られます。
コンバージョンとは成果のことです。
もしECサイトを運営しているのであれば、どの商品ページへのアクセスが多いのか、契約(購入)に結びつくきっかけになったコンテンツはどれかと言ったこともわかります。
成約率が高いコンテンツはそれだけ興味関心が高いことを表しているので、関連する商品へのアクセスを促すなど、売上を伸ばすのに活用できます。