Googleアナリティクス用語説明「アカウント/プロパティ/ビュー」

目次

Googleアナリティクスは階層構造で構成されている

Googleアナリティクスでは、たくさんの用語が使われています。

それぞれ異なる用語は異なる意味を持つデータの集計ができますし、その分析結果から分かる情報も多種多様です。

そのため、Googleアナリティクスをより正確に使いこなすには、用語を正確に、そして違いをきちんと理解することが必要不可欠です。

Googleアナリティクスの構造は、「アカウント」「プロパティ」「ビュー」という3つの階層構造の要素で構成されています。

「アカウント」とは管理者のことで、Googleアナリティクスにおいては最上階層となります。

Googleアナリティクスを利用する際には、最初にアカウントを作成します。

その際に登録した名前やメールアドレスが、アカウントの情報となります。

基本的にGoogleアナリティクスのアカウントは1つだけですが、例外的に複数ある場合も存在します。

Googleアナリティクスのアカウントは、Webサイトのビュー数やプロパティなどを管理することができます。

管理できるのは管理者のみで、他人のWebサイトのパフォーマンスを分析したり編集したりすることはできません。

Googleアナリティクスにおける「プロパティ」とは、運営しているWebサイトのことを示します。

これは、アカウントの次に来る上位階層要素です。

1人の管理者が運営しているWebサイトは、必ずしも1サイトのみというわけではありません。

1人で複数のWebサイトを持っているケースもあり、その場合には1つのアカウントで複数のプロパティを持っているということになります。

ちなみに、プロパティにはWebサイト以外にも、モバイルアプリやPOS端末などがあります。

Googleアナリティクスを使ってアクセス解析やデータ分析できるものは、全てプロパティに分類されます。

Googleアナリティクスでは、1つのアカウントで管理できるプロパティ数は、最大で50個までとなっています。

Googleアナリティクスにおける「ビュー」とは、サイトが提供する情報データのことを示します。

フィルタを使って特定の情報データを切り出してみることもできれば、全く下降していない情報データを見ることも可能です。

もしもフィルタで情報を切り出したい場合には、このビューを複製した上で利用することが可能です。

Googleアナリティクスにおいてプロパティを登録すると、最初に自動的にビューが作成されます。

ここには登録したWebサイトへのアクセス数に関する情報データが詰まっていて、Googleアナリティクスのレポート作成の際にも役立つデータばかりです。

最初に作成されるデフォルトビューだと、「すべてのWebサイトのデータ」というビュー名がつけられています。

この状態でもすでに情報量は充実しているので、特に変更する必要がなければ、そのままの状態でアクセス状況を確認すると良いでしょう。

それでは、どんな時にビューの複製が必要となるのでしょうか?

例えば、IPアドレスを使って自分自身のアクセス数を除外したい時には、最初のデフォルトビューを複製した上で、IPアドレスの除外というフィルターを使うことで、必要なデータを切り出すことができます。

また、ドメインを指定することによってスパムを除外したい時や、特定のディレクトリに限定してアクセス数を解析したい場合、クロスドメイントラッキング機能を使って管理画面にドメインの表示をしたい時にも、デフォルトビューを複製した上で、フィルターをかけることができます。

ビューの複製は、データの編集加工をする際にも役立ちます。

元のデフォルトデータにダメージを与えないためには、まずはビューを複製した上で、そこにデータ加工をするのが得策です。

データ加工においては、ファイルの設定を変更するなど、ややこしい作業が必要となります。

その際に、うっかり設定を間違えてしまうと、元の状態に戻すことができなくなってしまうのです。

そのため、万が一に備えて、まずは複製をした上で、複製したビューを加工するようにしましょう。

ちなみに、ビューを複製した場合、そのビューには複製した日からのデータが蓄積されることになります。

過去のデータも合わせて閲覧したい時には、デフォルトのビューのデータと複製ビューの両方を参考にすると良いでしょう。

サイト規模などによりアカウント構成は様々

サイトの規模が巨大化すると、Googleアナリティクスのアカウント構成も、1つのアカウントに対して1つのサイトではなく、複数人のアカウントが複数のプロパティを共有管理するという構成になることもあります。

これは、アカウント管理者という最上階層にいるアカウントの下に、特定の作業のみが許可されている下位階層アカウントが存在しているというわけではなく、同じ階層に属する複数のアカウントが複数のプロパティ管理を行うこともあります。

まとめ

Googleアナリティクスでは、アカウント、プロパティ、そしてビューという階層構造が基本となります。

通常はアカウントは1つ、そこに1つもしくは複数のプロパティがあり、プロパティごとにビューを持っていますが、サイトの規模によってはアカウント構成が異なるケースもあります。

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