アクティブユーザーとは?
アクティブユーザーとは、特定の期間内に1回以上のセッションを行ったユニークユーザーの数です。特定の期間内というのは、Webサイトの管理者がGoogleアナリティクスを使ってデータ分析を行う際に自由に決めることができる期間内で、数時間という短いディメンションから最大1ヶ月まで設定できます。
アクティブユーザーがどのぐらいいるかを知ることは、Webサイトを解析する上ではとても重要な役割があります。1日当たりどのぐらいのアクティブユーザーがいるのかに加え、1週間当たり、1カ月当たりのユーザー数を把握することで、Webサイトの傾向が分かりますし、広告の掲載方法やサイトの改善策などが見えてきます。
アクティブユーザーの数をGooleアナリティクスで確認する方法
Webサイトのアクティブユーザー数は、Googleアナリティクスを使って確認できます。Googleアナリティクスのホームページにある「ユーザー」カードを選ぶと、その中にアクティブユーザーというメニューが表示されます。それを選ぶと、1日当たりのアクティブユーザー数、7日間や14日間、そして30日間という異なる期間でのアクティブユーザー数が折れ線グラフとして表示されます。
アクティブユーザー数は、Googleアナリティクスのコホート分析からも確認できます。この場合にも、Googleアナリティクスのホームページから「ユーザー」カードを選びますが、その中も「コホート分析」を選ぶと、サイト管理者が指標やコホートの数、期間や表示したいコホートの種類などを設定できます。単なるアクティブユーザー数というだけでなく、より限定的なユーザー数を知る上では、コホート分析からの確認方法がおすすめです。
アクティブユーザーとユニークユーザーの違い
アクティブユーザーとユニークユーザーは、指標としては類似しているため、どんな違いがあるのかを明確に理解している人は意外と少ないかもしれません。ユニークユーザーは、サイトを訪問したユーザーの数で、セッション数やいつ訪問したのかという要素は考慮されません。しかしアクティブユーザーの場合には、指定した期間の中でユニークユーザーが何人いるのかという点を分析します。つまり、アクティブユーザーはユニークユーザーの中でも、期間的な条件を加えたものだと考えられます。
それでは、アクティブユーザーと反対の意味を持つ非アクティブユーザーとは、どんなユーザーなのでしょうか?非アクティブユーザーの定義は、積極的にサイトを訪問しないユーザーのことです。いくつかのタイプに分類でき、アカウントが凍結されてしまって全く動きのないユーザーや、ウィルスサイトを配信するユーザー、質の低いコメントをするユーザーなども非アクティブユーザーに分類されます。
アクティブユーザーの定着率の調べ方
アクティブユーザーの定着率を調べるためには、Googleアナリティクスのユーザーコホート分析を使うのがおすすめです。より限定的なユーザーの集団のアクティブユーザー率を調べることによって、定着率を把握することができます。
上記に説明した通り、Googleアナリティクスの「ユーザー」メニューから「コホート分析」を選択すると、アクティブユーザー数に加えて定着率がチャート式に表示されます。チャートの見方は簡単で、特定の日にサイトを訪問したユーザーのうち、何パーセントが翌日に再訪問したのか、2日後、3日後など、8日後までの再訪問率が%で表示されます。必ずしもこれが定着率とは限りませんが、再訪問率が継続的に高いサイトなら、定着率も高めと言えるでしょう。
アクティブユーザーから得れる情報はサイト改善につながる
Webサイトのアクティブユーザー数を知ることは、サイトの改善点や問題点を理解するとともに、ユーザーの傾向やパターンも知ることができ、強いてはサイト改善につながります。具体的にどのぐらいのアクティブユーザー率が目安になるかという点ですが、これはケースバイケースで大きく異なります。定着率やアクティブユーザー率が高いSNSを見ると、Twitterは73%と高いのに対して、Facebookでは42%と低めとなっています。アクティブユーザーはほとんど毎日のように利用する傾向にあるため、Twitterの利用者はほぼ毎日利用する人が多いのに対して、Facebookを毎日利用する人はあまり多くないと言えます。
アクティブユーザーを増やすための改善策には、いくつかの方法があります。1つ目にトライしたいのは、SEO対策です。検索エンジンを使うユーザーは、多くが新規ユーザーです。集客率をアップするためには、新規ユーザーを増やすことが効果的です。
2つ目にトライしたいのは、コンテンツの見直しです。できるだけユーザーが他のページも読みたくなるような高品質のページを作成することで、ユーザーの定着率が高くなります。