Googleアナリティクスで使われるチャネルグループとは
Googleアナリティクスでは、ユーザーをさまざまなカテゴリーで区分した上で、データを収集分析することができます。チャネルグループもユーザーを区分する指標の一つで、これはどこからユーザーが集まってきたのかというデータの集合体を指します。
ユーザーがWebサイトへ流入する経路は様々です。
メルマガに張られているリンクをクリックした人もいれば、広告を見て流入した人もいます。また、他のサイトに張られている被リンクからの流入もいれば、キーワード検索によってサイトへたどり着いたユーザーもいるでしょう。こうしたチャネルに関しては、Webマーケティングを展開する上では、とても重要です。
どんなチャネルがあり、それぞれどんな特性があるのかを理解することによって、現在のマーケティングの状況把握ができますし、今後どのような展開をすれば良いのかという点も見えてきます。
Googleアナリティクスでは、このチャネルをいくつかの種類に分類した上で、分かりやすい指標としています。
デフォルトで設定されているチャネルグループ
Googleアナリティクスでは、デフォルトでいくつかのチャネルグループを設定しています。例えば、Directというチャネルは、ブックマークから流入したユーザーや、URLをタイプして直接サイトを訪問したユーザーなどが該当するノーリファラーのカテゴリーです。
キーワード検索によってサイトへ流入したユーザーは、Organic Search(オーガニック検索)というチャネルに分類されます。ソーシャルメディアからの流入は、TwitterやFacebookなどの区別をつけることなく、全て一つにまとめてSocialというチャネルに分類されます。
メールに張られているリンクから流入したユーザーは、Emailというチャネルに分類されます。この時、メールに使っているソフトやアプリまでの判別はせず、全てEmailというカテゴリーにまとめられます。
その他には、広告のリンクから流入したユーザーが分類されるPaid Search(有料検索)やDisplay(ディスプレイ)、別サイトのリンクから流入したReferral(参照元サイト)、Other Advertising(ほかの広告)などがあります。
マルチチャンネルレポートの見方
ユーザーがコンバージョンに至るまでにどんな方法でサイトへ流入したかを知るためには、特定のチャネルだけでなく、複数のチャネルについてデータ分析する必要があります。マルチチャネルレポートは、マルチチャンネルのデータ分析ができるレポートで、どのチャンネルがどのぐらいコンバージョンに貢献したかを把握したい時に便利です。
マルチチャンネルのレポートは、ユーザーが直接流入のコンバージョンレートを「直接」としてカウントされるという特徴があります。
マルチチャンネル以外のレポートでは、ブックマークを使ったりURLをタイプして流入したユーザーのセッションがコンバージョンした場合でも、それよりも前に広告やSNSなどからの流入があれば、コンバージョンの貢献度は他のチャネルへカウントされます。
例えば、初回はキーワード検索でサイトを訪問したけれどコンバージョンには至らず、その後、広告を見て流入したけれどコンバージョンに至らず、最終的には直接URLをタイプして流入してコンバージョンしたとします。マルチチャンネル以外のレポートでは、最初のOrganicにカウントされますが、マルチチャネルレポートではDirectチャネルにカウントされるという違いがあります。
最終的にコンバージョンに至った流入経路だけをカウントしたい時には、このマルチチャネルレポートを使うのが良いでしょう。
チャネルグループを編集してみる
Googleアナリティクスのチャネルグループは、あらかじめ複数のチャネルがデフォルト設定されています。これをそのまま利用してもOKですが、目的に合わせてカスタマイズもできます。例えば、自社が管理運営するメディアからの流入に対してチャネルグループ設定できるため、より分かりやすくデータ収集ができ、レポート作成の工数を削減することにもつながります。
チャネルグループの編集は、Googleアナリティクスの管理画面からビューを開き、そこからチャンネル設定を選択します。チャネルグループというメニューがあるので、それを選んだうえで「アクション」内の「編集」を選べばチャネルグループの編集ができます。
チャネルグループの編集は、デフォルト設定されているチャネルを変更しても良いですし、新規チャネルを追加することもできます。Googleアナリティクスのデフォルト設定は使い勝手が既に良いので、変更せずに新規作成するのがおすすめです。
チャネルグループを活用するとCVRを向上させることができる
チャネルグループを活用することによって、ユーザーの流入経路がより詳しく精密に把握できます。
そして、どんな流入経路ならCVRが高いのかをデータ分析できるため、今後のマーケティング対策をしやすくなるでしょう。