【Googleアナリティクス】カスタムディメンションを使った会員/非会員の判別方法

目次

カスタムディメンションについて

Googleアナリティクスのカスタムディメンションとは、Googleアナリティクスがデフォルトで設定していないディメンション(分析のための軸)を使ってデータ収集を行い、数値として分析するという指標です。Googleアナリティクスで収集できるデータなら、基本的にはどんな軸でもカスタムディメンションの設定ができます。そのため、企業のマーケティング戦略を判断する上でも、ニーズや希望に合わせて必要な軸でのデータ分析ができるというメリットがあります。

Googleアナリティクスでは、既に便利なディメンションがデフォルト設定されています。そのため、カスタムディメンションを追加する前には、既存のデフォルト軸ではどんな点が不足しているのか、具体的にどんな軸を追加すればどんな風にデータを分析しやすくなるのか、という点を考えることから始めましょう。

デフォルト設定されている軸には、Google広告のキャンペーンやユーザーに関するデータを始め、キーワードのマッチタイプやユーザーがアクセスする曜日や時刻、そして国や地域などのデータが含まれています。また、ユーザーがパソコンやタブレット、スマホなど、どんな端末からアクセスするのかという情報や、ユーザーのソーシャルタイプやソーシャルアクションなども、デフォルト軸で分析が可能です。

それでは、どんな際にカスタムディメンションが必要となるのでしょうか?例えば、そのユーザーが会員か非会員かを判断する際には、デフォルト軸での区別ができません。そのため、会員か非会員かという軸によるディメンション設定が必要となります。その他にも、記事のカテゴリーや公開日、記事作成者の名前などにはカスタムディメンション設定が必要ですし、会員にランクがつけられている場合には、そのランク識別にもカスタムディメンション設定が必要です。

会員/非会員かを分析する理由

会員か非会員かを分析することは、カスタムディメンションで多く行われる軸設定です。よく似た軸設定に、ログインか非ログインかという識別があります。

会員か非会員かを分析することで、ユーザーの行動を別々に分析できます。これが、会員・非会員を分析する理由です。例えばECサイトの場合には、会員ならログインした後で購入履歴や新着情報を調べる傾向があります。また、会員制サービスを提供している企業のホームページなら、会員に対して定期的に開催されるプログラムの閲覧や、会員のみが対象となるお得なキャンペーンのチェックが多いものです。それに対し、非会員は目的の商品を検索するために、たくさんのページを回遊する傾向があります。ランディングページからプログラムの概要や料金をチェックすることが多く、会員とサイト内での回遊傾向が大きく異なります。

カスタムディメンションの設定方法と反映されてるかの確認の方法

カスタムディメンションは、簡単に設定することができます。慣れてくれば、新規のディメンションを設定するのにかかる工数をわずか5分~10分程度に抑えることも可能です。

カスタムディメンションを設定するために、最初にGoogleアナリティクスでの設定を行います。「管理」カードからプロパティメニューを選び、そこからカスタム定義、そしてカスタムディメンションを選択します。すると、新規カスタムディメンションの作成というメニューがあるので、そこから新規ディメンションを設定します。

カスタムディメンションの設定では、ユーザーやセッション、ヒットや商品と異なる項目ごとに軸の設定ができます。会員と非会員とを区別するなら、会員属性を無料と有料に分けるなど、ユーザー項目でのカスタマイズをすることになります。

Googleアナリティクスでのディメンション設定が済んだら、次にGoogleタグマネージャーを使って、新規にタグを設定します。そうすることによって、タグごとにトラッキングできるようになる他、ディメンション値の設定もこのタグマネージャーで行えます。

設定したカスタムディメンションは、使用前に必ず確認することをおすすめします。確認はGoogleアナリティクスおよびGoogle Chromeでできますが、Googleアナリティクスを使う場合には、カスタムディメンション名に「セカンダリディメンション」と入力することによって、反映されていればYESと表示されます。

取得データの活用の仕方

カスタムディメンションで取得したデータは、会員や非会員というユーザーの異なる属性ごとのサイト内変遷を把握できます。会員の遷移が分かれば、どんなサービスや商品を求めているのかを予測できる他、会員が何に興味を持っているかも分かります。また、非会員の遷移を知ることによって、企業のどんな点に魅力を感じているのかが分かり、どんな点をよりアピールすることが集客につながるかという点も見えてくるでしょう。

まとめ

Googleアナリティクスで会員・非会員を区別してデータ分析するためには、デフォルト設定されているディメンションでは難しいため、カスタムディメンションを使います。設定方法はとても簡単で、慣れてくれば数分の作業時間で設定ができます。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる