アクセスユーザーの時間帯別データを調査して行動パターンを理解する

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時間帯別データの重要性

Googleアナリティクスでは時間帯別のアクセス数をチェックする機能が利用できます。つまりどの時間帯にユーザーがサイトを訪問しているのか、その傾向を可視化する形でチェックすることができるのです。

例えば実店舗を経営している場合、この時間帯別データを把握するのは簡単で、しかも業種ごとにだいたい共通した傾向が見られます。居酒屋は週末に多い、ランチが売りの飲食店は日中のランチタイムに多いなど。しかしネットショプなどのサイトの場合、24時間いつでもチェックできるうえに実店舗のようにお客さんと直接顔を合わせるわけではないので確認するのが困難です。しかもスマホやタブレット端末の普及で「いつでも」だけでなく「どこでも」ネットにアクセスすることができるようになったことでますます時間帯別の傾向が掴みづらくなっているのです。

そんな状況の中でGoogleアナリティクスで時間帯別データを把握する意味はどこにあるのか?可視化できる形でデータを収集できることで実際に「どの時間帯に多くの人がアクセスしているのか」というもっともシンプルなデータをチェックすることができるわけですが、そのほかにもWebマーケティングに役立つユーザーの傾向をチェックすることも可能です。

その最大のポイントは情報提供やサイトの更新のタイミングを見極めるのに役立つ点です。ネット社会では情報の鮮度が命とよく言われます。しかも最新の情報をいち早く提供するだけではなく、できるだけ多くの人に届けることが求められます。

例えばネットショップの場合、新製品入荷のニュースを多くの人にチェックしてもらえるタイミングで届ければその場で「よし、購入しよう」と思ってくれる人を獲得しやすくなります。一方情報が届きにくいタイミングで提供してしまった場合、目に届いたときには「ああ、この商品はもう別のお店で注文しちゃったよ」となってしまうかもしれません。

もっと極端な例を上げれば木曜日の深夜にタイムセールを実施したとして、どれだけの売上が期待できるでしょうか?逆に金曜日・土曜日の夕方に実施すれば多くの人の目に届いて売上アップに役立てられるはずです。

これは極端な例ですが、こうした時間帯別データを分析し、適切なサイトの更新、情報提供を心がけることでライバルに先駆けて情報を届けてコンバージョン率を高める、サイトへのPV数やユーザー数そのものを増やしていくのに役立てられます。

もう少し詳細な例では、コラムなどをじっくりと読んでもらう形で充実した情報を届けたい場合にはユーザーが目を通す時間がある夕方以降、最新の情報をいち早く届けたい場合には平日の通勤・通学時間、つまりスキマ時間にスマホをチェックする機会が多い時間帯が適しています。

どの曜日のどの時間帯に情報を届けるとWebマーケティングの効果を挙げられるのか?そこまで踏み込んだ対策を行うのに時間帯別データはとても役立つのです。

時間帯別データの確認方法

Googleアナリティクスではいくつかの形で時間帯別データを確認することができます。まず特定の日付のデータ。こちらは管理画面から「ユーザー」をクリックし、概要をクリックします。すると表示された画面に「時間別」というボタンがあるのでそれをクリックすると時間帯別のアクセス数がグラフの形で表示されます。

一定期間の時間帯別データを確認したい場合にはその画面の右上にある対象期間を設定する欄で確認したい期間を設定します。数ヶ月などかなり長い期間に設定することも可能ですが、あまり長期間に設定するとグラフが複雑になりすぎてわかりづらくなります。1週間程度にするのが無難でしょう。

これによって一日の時間帯別と、1週間単位のアクセス数の両方をチェックすることができるようになります。

他のデータと連携して分析につかう方法

こうした時間帯別のデータを他のデータとうまく連携したうえでWebマーケティングの分析を行ってみましょう。例えばコンバージョン率との関連。平日と土日のどちらがコンバージョン率が高いのか。例えば週末はじっくり時間をかけてサイトをチェックする一方で商品を購入する人が少ないかもしれません。

それからセッション数やPV数も組み合わせた分析。通勤時間帯にアクセスしたユーザーは夕方以降に自宅でアクセスしたユーザーよりもセッション数が少ないことが想定されますが、それがコンバージョン率や売上とどう関わってくるのか。例えば通勤時間帯にサイトをチェックした人がその日の夜に再び訪問してチェックしておいた商品を注文する、といった購入パターンも考えられます。

先程少し触れた最新情報やセール・キャンペーンの情報と時間帯別データの連携も欠かせません。過去のセール・キャンペーンの売上状況や最新情報へのアクセス情報と時間帯別データを比較検討したうえで本当に相応しいタイミングで更新・実施できているのかを再確認する。改善の余地がありとなった場合にはどのタイミングで行えばよいのか、これはとくにWebマーケティングの成果に関わってくる大事な部分となるでしょう。

まとめ

このように「ユーザーがどの曜日のどの時間帯にサイトにアクセスしているのか」はユーザーにとって魅力的なサイトを作ることができるか、ユーザーが求める情報を必要なタイミングで届けることができるか、といった観点から重要な意味を持っています。Googleアナリティクスを活用する際にはぜひこの点も取り入れてWebマーケティングを行っていきたいところです。

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