デバイス別にデータを取得する重要性
Googleアナリティクスでは、Webサイト管理者が知りたい情報をデータとして数値化し、分析することができます。
ユーザーがどんなデバイスを使ってアクセスしているかというデータ分析も、Googleアナリティクスを使えば簡単に行えます。
デバイスとはユーザーがWebサイトへアクセスする際に使用する機器のことで、パソコン以外にはタブレットやスマホなどがあります。
ユーザーがどのデバイスからアクセスすることが多いのかを把握することによって、サイトのデザインやレイアウト、凝縮する情報なども工夫できます。
同じWebサイトでも、ユーザーが使用するデバイスが変わると、見え方が大きく変わります。
その結果、ユーザーの行動、ひいてはアクセス数やコンバージョンレートにも影響が出てきます。
デバイスが変わることによってUI設計やサイト改善の方向性も違うため、自身のサイトへアクセスするユーザーがどんなデバイスを使うのかを知ることは、とても大切なのです。
例えば、スマホを使ってアクセスするユーザーは、パソコンやタブレットよりも小さな画面でWebサイトを閲覧します。
スマホに集中することもありますが、多くの場合には、テレビを見ながらとか移動時間中など、ながら使用が多い傾向にあるでしょう。
その場合には、何かをしながらでも知りたい情報がわかりやすいように、文字を増やして情報量を増やすのではなく、見やすさやレイアウトに気を使うことが大切なポイントとなります。
スマホやパソコンを使うユーザーは誰でも、使いにくいサイトよりも、見やすくて使いやすいサイトでコンバージョンしたいと考えるものです。
Webサイトの管理者としては、ユーザー目線で見やすくて使いやすいサイトに改善するためにも、どのデバイスからのアクセスが多いのかを知っておきたいものです。
Googleアナリティクス使ってデバイス毎のデータの見方
Googleアナリティクスでデバイスごとのデータを見る方法は、とても簡単です。
最初に、Googleアナリティクスにログインしてください。
たくさん表示されているカードの中から「ユーザー」を選択し、そこから「モバイル」メニュー内にある「概要」を選択します。
そうすると、データが数値として集計され、デスクトップからのアクセスに加え、Mobile(スマホ)とTabletも数値が表示されます。
また、数値での表示に加えて、折れ線グラフでもデータが表示されるので、視覚的にどのデバイスからのアクセスが多いかを把握できます。
Googleアナリティクスでは、さらに踏み込んだデータ分析もできます。
ユーザーが使っているOSが何かという点まで知ることができるのです。
「セカンダリディメンション」や「オペレーションシステム」を選択すると、ユーザーが使っているOSがリストとして表示されます。
「モバイル」メニューから「デバイス」を選択すると、モバイル端末ごとのアクセス状況を知ることができます。
例えば、iPhoneならiPhoneのモデルまで表示されるわけではなく、どのモデルでもiPhoneという一つのくくりで表示されます。
ただし、モバイル端末は毎年たくさんのメーカーから次々と新機種が誕生するため、Googleアナリティクス側でもすべてを正確に把握しているわけではありません。
そのため、モバイル端末ごとのアクセス状況においては、あくまでも参考程度にしておくことをおすすめします。
デバイス毎のサイト改善方針を教えてくれるツールとは?
デバイスごとのアクセス状況を分析できるツールは、Googleアナリティクス以外にもたくさんあります。
それぞれのツールが異なる指標でデータ分析をするわけですが、具体的に「この点をこのように改善するとよいですよ」というアドバイスをくれるツールは、残念ながらありません。
しかし、複数のツールを使ったり、Googleアナリティクスの分析結果から読み取れるデータに基づいて改善点を考えたりすることで、ユーザーの行動パターンやサイトのパフォーマンス傾向が見えてきます。
それによって、デバイスごとのサイト改善方針を決めやすくなるのではないでしょうか。
Googleアナリティクスと連携してデータ解析をし、ユーザーの興味や心理を教えてくれるツール「Juicer」を使うと、より詳しいユーザーのペルソナ分析ができます。
コンバージョンに至るまでの各プロセスにおける人数をデータ化できるので、ユーザー目線でサイト改善方法を知ることができるでしょう。
まとめ
Googleアナリティクスでは、ユーザーがパソコン・タブレット・スマホのどのデバイスからアクセスしたのかを分析できるだけでなく、スマホならどんな端末を使ったのかも分かりますし、ユーザーが使用しているパソコンのOSもデータ化することができます。
アクセス数が多いユーザーの目線で、Webサイトのレイアウトやデザイン、見やすさを考えながら、サイト改善に努めたいものです。