フィルター機能ってなに?
Googleアナリティクスのフィルター機能とは、Googleアナリティクスがデータを収集分析する際に、特定のデータを除外したい場合、あるいは特定の条件を満たすデータのみを収集したい場合に役立つ、条件設定機能のことです。
この機能は、設定した時点からのデータ収集に適用されるという特徴があり、すでに収集分析している過去のデータに反映することはできません。うっかり誤った設定のフィルター機能を設定してしまうと、その条件でデータ分析がされてしまい、後から修正することはできません。
そのため、フィルターの設定は慎重に行う必要があります。
ビューごとに設定することも可能
また、Googleアナリティクスは、ビューごとに設定することができます。
例えば、データの収集を特定のディレクトリだけに限定するなど、ビューごとに異なるフィルターを設定してもOKです。サイト管理者の目的やニーズに合わせて、フィルターを調整しながら必要なデータのみを抽出できる点が、Googleアナリティクスのフィルター機能の魅力です。
既存のビューに対して新しくフィルターを追加設定すると、フィルターの条件に合わせて、データ収集や分析結果も増減してしまいます。正確なデータ分析をするためには、フィルターの設定方法に注意する他、複数のフィルターを重複して同じビューにかけてしまうことがないように気を付けましょう。
こうしたフィルターのミスによるデータ損失を防ぐためには、フィルターが全くかかっていないビューを保存しておくと良いでしょう。
新しくフィルターを設定したい時には、既存のビューをコピーした上で、そのコピービューに対してフィルターを設定することをおすすめします。そうすれば、うっかり誤ったフィルターを設定してしまっても、生のデータが紛失されるリスクがありません。
データの絞り込み
Googleアナリティクスには、セグメントやアドバンストフィルターなど、データを絞り込める機能を持つフィルターが複数あります。
どれも、データを絞り込むという共通点がありますが、どんなデータを絞り込むかについては、それぞれ役割が異なります。Googleアナリティクスのフィルターはビューで収集できるデータを絞り込む際に使うのに対し、ビューのレポートにどんなデータを表示するかを絞り込むのがセグメントフィルター、そしてそれをさらに細かく絞り込むのがアドバンストフィルターだと考えると良いでしょう。
フィルターを使ってデータを除外
Googleアナリティクスを使うことによって、自社や関係者によるサイトへのアクセスを除外することができます。
サイト関係者がサイトへアクセスすることは珍しくなく、ユーザー目線でサイトを使ってみたというケースもあれば、動作テストのためのアクセスなどもあります。こうしたコンバージョンに貢献しないアクセスを、事前にフィルター機能を使って除外することで、より正確なアクセス状況を知ることができます。
フィルター機能の設定方法
IPアドレスによるフィルター
フィルター機能を設定方法の1つ目は、IPアドレスを使う方法です。
「特定のIPアドレスからのサイトへのアクセスはアクセス数にはカウントしない」というフィルターを掛けることによって、自身や関係者からのアクセスを除外することが可能となります。
指定するIPアドレスは、1つでもOKですし、複数でも問題ありません。IPアドレスが固定の場合には、この方法で設定しておけば、その先ずっとフィルター機能が有効です。しかし、自動的にIPアドレスが変更される場合には、定期的に設定を変更する必要があるため、注意が必要です。
具体的な方法は、新規フィルターを作成し、除外したいIPアドレスを指定することによって、トラフィックを除外します。このフィルター機能では、除外するという設定もできますし、特定のIPアドレスだけからのアクセス状況を集計することもできます。
ホスト名によるフィルター
2つ目の方法は、ホスト名でフィルター機能を設定するという方法です。
開発部署や自社ホストなど、特定のホストを指定することによって、そのホスト経由のアクセスは、アクセス数から除外することができます。この場合には、フィルタを新規作成し、本番環境となっているホストを指定すれば、アクセスカウントから除外できます。
その他にも、サブディレクトリで限定する、特定のURLを指定して限定する、というフィルター設定方法もあります。
これらのフィルター機能は、ニーズや目的、用途に合わせて活用できますが、フィルター機能を使うことによって、スパムを除外できるというメリットも期待できます。
まとめ
Googleアナリティクスのフィルター機能を使うことによって、特定の条件を満たすアクセスカウントを除外することも、逆に、一定の条件を満たすアクセスのみをカウントすることもできます。
設定方法は複数あり、IPアドレスやホスト名、サブディレクトリやURLを使う方法がよく知られています。
自分に合った方法でカスタマイズしたいですね。