Googleアナリティクスの権限付与について
Googleアナリティクスは、サイトを運営するためのアクセス解析ツールとしてとても優れているため、多くの運営者が使用しています。場合によっては、社内で複数の担当者が共同で使っていたり、確認作業をする別のスタッフがいたりすることもあります。そうした場合に備えて、Googleアナリティクスには権限付与という設定があります。これは、メインユーザーの他にも、解析結果のチェックや編集、管理などを複数のユーザーで行うものです。複数の担当者に権限を付与することによって、共同作業ができますので、より効率的なプロジェクト進行が可能となりますし、客観的な解析ができるというメリットもあります。
さらに、一つのチームや会社でいくつものサイトを同時運営していることもあるでしょう。こうしたケースでは、Googleアナリティクスのアカウント自体は一つしか持っていないものの、それぞれのサイトの運営は異なるスタッフがしているかもしれません。この場合もやはり、Googleアナリティクスの権限をそれぞれの担当者に与えることで、効率よく運営ができます。
この権限付与の設定は簡単にできますし、実際の管理も楽です。そのため、複数の社員で運営を進めることが決まっているのであれば、早い段階で手順に従って設定を済ませてしまいましょう。
権限の種類
Googleアナリティクスでは、権限の種類をいくつかに分けています。
たとえば、最も権限が大きなものとして、編集権限という種類があります。これでレポートの閲覧はもちろんのこと、様々な解析についての設定変更ができます。フィルタを作ったり、目標の追加や編集といった変更を加えたりもできます。メインユーザーとほぼ同じ権限を持てると考えて良いです。
共有設定という権限では、メモを編集したり、マイレポートを作ったりできます。個人用の設定や機能を自由に使えるというイメージです。また、表示されるデータの見方を変えることや、セグメント作成なども可能となっています。ただし、基本となる目標の変更やフィルター設定などは扱えません。あくまでも、自分が使う分についてのみ変更ができます。
表示と分析という権限は、データのチェックができるだけです。ですので、指標の変更や設定を更新するといった作業は行えません。また、ユーザー管理権限という、ツールそのものの管理をする権限もあります。これは、新たにユーザーを加えたり削除したりといった、データ解析とは別の機能についての権限となります。
権限付与の仕方
ユーザー管理権限を持っているアカウントで管理画面に入ります。その上で、「アカウントのアクセス管理」メニューを選びます。アカウントの権限という欄が出てきますので、右上にある「+」ボタンをクリックして、Googleアカウントと連携しているメールアドレスと、付与したい権限を選びます。権限の種類については、下部にチェックボックスと一緒に表示されますので、その中から選ぶだけです。後は、保存して終了です。
部外者への権限付与について
社外の運営代行会社などに権限を付与したい場合、どこまで作業を任せるかによって、権限の付与のレベルを考えるべきです。たとえば、データを見て分析、改善策の提案を依頼するだけであれば、表示と分析の権限だけを付与して、設定変更などは付与しない方が安心です。一方で、運営全般を一切任せてしまうのであれば、アカウント全体の編集権限を付与した方が効率的です。ただし、トラブルが生じないように、メインユーザーは常に自社に置いておく必要があります。
Google Analytics4での権限付与について
Googleアナリティクス4は、より高度な解析ができる最新のツールです。AIを使った予測機能が入っているなど、先進的な運営ができるようになります。ノーマルのGoogleアナリティクスよりも解析項目が多いですし、複雑な解析が必要になることもあります。そのため、外部に依頼してサポートを求めるケースも多くなります。その際には、権限の付与が必要となります。
といっても、Googleアナリティクス4になっても、権限付与の手順は基本的に変わりません。上記のやり方に沿って進めることができます。ただし、まだ機能が追加段階にあって、実装されていないものもあります。機能が増えていくことで、権限が細分化することもあり得ますので、変更が生じた場合には注意が必要です。
まとめ
サイト運営に欠かせないGoogleアナリティクスは、複数の担当者で共同利用することが多いです。そこで必要になってくるのが、権限付与をして同時に使えるようにすることです。権限には、データ閲覧だけや設定の変更までできるなど、いくつかのレベルに分かれています。それぞれの責任の重さなどを考慮して、適切な権限を付与しましょう。