PV(ページビュー)とは?
PV(ページビュー)とはサイトを訪問したユーザーがサイト内のページを何回表示・閲覧したかを示す数字です。そのWebサイトがどれだけ多くの人に読まれているのか、サイト内のページの中でユーザーに表示された数に差が出るのかなどを確認できるため、サイトの状況、Webマーケティングにどれだけ役立っているのかを非常にわかりやすい形で判断できる数字となっています。
このPVの重要な特徴は単純に「何度表示されたか」で判断される点です。例えばひとりのユーザーが1ページ表示した場合にはPVは1、3つのページを表示した場合には3ページとなります。ですから「そのサイトに何人がアクセスしたか」ではなく、「どれだけのアクセスがあったか」を示す数字なのです。
なお、ユーザーが別のページに移動した後で以前のページに戻った場合でもカウントされるほか、そのページを更新した場合もカウントされます。ですからひとりのユーザーによって複数のPVが常時カウントされることになるわけです。
このPVの特徴はいくつかの情報を教えてくれる一方で注意点もあります。たくさんのPVがあるということは多くの人が表示・閲覧していることを意味し、多くの人からの関心を得られるような魅力を備えていることを意味します。しかし一方でPV数が多いからといって多くの人がアクセスしているとは限らず、特定のユーザー・リピーターが繰り返し表示・閲覧している可能性もあるわけです。
ですからPVを増やすのはもちろん、サイトを訪れ、ページを閲覧してくれるユーザーの絶対数を増やすこと、そしてひとりのユーザーができるだけサイト内の多くのページをチェックしてくれることを目指していくことが重要です。特定のユーザーだけでPV数が増えている状況は知名度の拡大に限界があることを示していますし、逆にたくさんの人がアクセスしている一方でPV数が伸び悩んでいる場合には訪問した人がサイトに魅力を感じずにすぐに他のサイトに移動してしまう可能性を示唆しています。こうした問題を把握し、適切なWebマーケティングを目指していくためには次に挙げるセッションやユーザー数もうまく活用しながらサイト構成を行っていくことが求められます。
PV/セッション数/ユーザー数との違い
PVは純粋にページが表示された数のことなのに対してセッションとはユーザーがサイトに訪問してからセッションが切れるまでの行動を示すデータです。例えばあるユーザーがAという商品を紹介するページにアクセスした後にどのページに移動していったか、サイト内での行動パターンをチェックすることができるわけです。
理想としてはこのセッションが充実しているユーザーほど見込み客の可能性があり、そうしたユーザーを増やすほどコンバージョン率の向上が見込めることになります。ある商品の情報をチェックするためにその商品ページを閲覧した後に別のサイト内のページに移動するということは他の商品にも興味を持ったから、そのサイト/企業/店舗そのものに魅力を感じて「もっと他にいいものがないか見てみようか」という気になったことを示しています。
一方、PVのところで少し触れたように、せっかくサイト内のページにアクセスしたにも関わらずすぐにセッションが切れてしまう場合にはサイトの魅力や商品・サービスの内容に魅力を感じていないことを意味しています。この状況ではいくらSEO対策やネット広告を積極的に行って露出を増やしても売上やコンバージョン率のアップは期待できないでしょう。
なお、このセッションにはイベント、つまりサイト内で提供している各種データ(PDFなど)をダウンロードする行為なども含まれます。どれだけ多くのページを訪問したかだけでなく、どれだけ積極的にサイトを利用したかもチェックできるわけです。
そしてユーザー数はある期間内にサイトを訪れたユーザーの数のことです。一人の人がたくさんのページを閲覧しても、一日に何度もサイトを訪問してもユーザー数は「1」となるわけです。サイトにおけるアクセス数の絶対数を把握する上で役立ちます。
GoogleアナリティクスでPV数を確認する
GoogleアナリティクスでPV数を確認する場合にはまず管理画面の「オーディエンス」にある「概要」をクリックします。するとサイト全体のPV数が表示されます。なおこの画面ではユーザーやセッション、ユーザーあたりのセッション数なども確認可能です。
もっと詳細を知りたい場合には「行動」欄の「サイトコンテンツ」から「すべてのページ」をクリックします。するとサイト内の各々のページのPV数が一覧の形で表示されます。どのページがもっとも多く表示されているのかをランキングの形でチェックできるので便利です。
まとめ
まずPV数を増やすことが大前提、そのうえでユーザー数も増やし、各ユーザーのセッションを増やしていくことがサイトを活用したWebマーケティングの生命線と言えます。PVが増えれば多くの人への露出が増えますし、サイト全体のページのPVがまんべんなく伸びているならマーケティングがうまく行っている証拠、偏っている場合にはちょっと改善の余地があるなど反省点・課題点の洗い出しにも役立つでしょう。Googleアナリティクスでは専門的な知識もなく簡単にチェックできる部分ですからぜひとも積極的に活用したいところです。