QRコードとは
QRコードとは、正方形の枠の中に、モノクロでドットが記されたコードのことです。
バーコード以上にたくさんの情報を詰め込むができますので、様々なシーンで利用されています。
商品の検品や在庫確認のための商品情報コードや、製造プロセスの管理のために用いられてもいます。
マーケティングの分野では、ホームページのリンクをQRコード化して、それを読み込めばすぐにサイトにアクセスできるようにするという使い方が一般的です。
コードを販促物の中に印刷しておけば、それを関心を持った見込み客がスキャンしてくれるため、サイト流入の大きな要素となります。
そのため、カタログやダイレクトメール、チラシなどに、積極的にQRコードを使っている企業が多く見られます。
また、営業スタッフが名刺に自社サイトのQRコードを印刷して、そこから簡単にアクセスできるようにしている例もあります。
URLをそのまま印刷するという手もあるのですが、やはり実際にブラウザでURLを手打ちするのは面倒ですし、ミスが出やすいものです。
その点、QRコードであればスキャンだけで正確にアクセスしてくれますので、訪問を増やすのに良いツールとなります。
また、ランディングページだと、どうしてもURLが長くなりますが、QRコードならいくらURLが長くてもコードの大きさは変わらないので、アクセスを容易にしてくれます。
QRコード作成はとても簡単で、専用のアプリやソフトが出ていますし、Webサービスもあります。
自身のURLや文字列を入力するだけで、自動的にコード変換してくれます。
あとは、その画像をコピーして貼り付けるだけです。
こうしたことから特に印刷物を利用したマーケティングでは、QRコードを活用することで簡単に流入を増やすことが可能になります。
QRコードを使った効果測定するまでの流れ
QRコードを販促物に用いることにしたら、その効果測定もしましょう。
単にQRコードからアクセスしてもらうだけでは、どのくらいの数のユーザーが使ってくれたのか、分からないからです。
そのままだと、Googleアナリティクス上ではDirectでのアクセスとしか表示されず、URL直打ちなのかブラウザのブックマークなのか判別が付かない状態です。
そこで、QRコードから来ていることをピンポイントで判別するために、QRコードに変換するURLに工夫することができます。
Googleアナリティクスでは、パラメータをURLに追加することで、それぞれの流入元を特定できるようにしています。
通常のページURLの末尾に「&utm」を加えて、その後に追加したい情報を書き加えていくわけです。
このパラメータが一種のマークとなり、パラメータが追加されたURLからアクセスされると、それを分類して、Googleアナリティクス上で別個に解析してくれるようになります。
そこで、まず誘導したいページのURLにパラメータを入れる作業をします。
GoogleアナリティクスのURL生成ツールを選び、「GoogleアナリティクスのデモとツールサイトのキャンペーンURL生成ツール」という項目をクリックします。
すると、パラメータに入れたい数値を選ぶ画面が表示されます。
1つ目は該当するページのURL、2つ目はQRcord、3つ目はDMなどと任意のテキストを入れます。
4つ目の項目は、任意のキャンペーン名となりますので、もし印刷物によって分けたいのであれば、それぞれの名前を分けて記載します。
これでURLが自動生成されますのでコピーします。
その後、このURLをQRコードに変換するだけです。
変換にはいろいろなサービスがありますが、GoogleでもShortnerというツールがありますので、それを使っても良いでしょう。
操作はとてもシンプルで、入力欄にURLを貼り付けて、下にあるボタンをクリックするだけです。
すると、QRコードが作られて、画像データをダウンロードできるようになります。
この画像データをカタログなどに貼り付けて、印刷すれば終了です。
あとは、アクセスがあるかどうかをGoogleアナリティクスの管理画面で確認していきます。
いくつかの見方がありますが、一つは「集客」メニューからチェックする方法です。
この中の「すべてのトラフィック」から「参照元/メディア」を選ぶと、メディアごとのアクセスデータが出てきます。
ここに設定したキャンペーン名の項目が出ているのであれば、QRコードからの流入があったこととなります。
項目をクリックすると、さらに詳しいデータを呼び出すことができます。
もし、表示が出ていないようであれば、まだQRコードからのアクセスがないということですので、効果が出るまで待ちましょう。
QRコードでも、名刺やカタログなどに分けてキャンペーン名を指定しているのであれば、画面では別々に表示されているはずです。
こうしたデータを見ることで、同じコードからの流入でも、どの印刷物が有効なのかをチェックできることになります。