法人が運営するサイトでは、常時SSL対応とするサイトが増えています。※現在では個人運営のサイトでも新規に作成されるサイトの多くはSSL対応しています。
この対応をしないとブラウザに警告が出されるようになったというのも、急増している一因かもしれません。Webサイトをhttpからhttps化した場合には、利用しているGoogleアナリティクスでも、設定をいくつか変更する必要があります。
このページではサイトをSSL対応した際のGoogleアナリティクス設定について解説します。
Googleアナリティクスへの変更設定
最初に知っていただきたいのは、GoogleアナリティクスではWebサイトの設定をhttpからhttpsへと設定変更しても、これまでのユーザーアクセス数やコンバージョン数など蓄積したデータに関しては、リセットされません。
そのまま引き継げるため、https化することで不便に感じることはありません。
実際のアナリティクス設定で行うこと

Googleアナリティクス側でhttpsへと変更するためには、アナリティクスの管理メニューから設定画面を開きましょう。プロパティ設定という項目があるので、それを選び、デフォルトのURLの選択を「http:// 」から「https:// 」へと変更します。

もう一つ、ビューの設定においても、WebサイトのURLを変更する必要があります。Googleアナリティクスの管理画面のビューメニューを開き、設定という項目を選びます。設定変更できる項目が一覧表示され、その中に「ウェブサイトのURL」という項目があります。それを選び、「http:// 」から「https:// 」へと変更すればOKです。
Webサイトのhttps化に伴って必要となる設定変更は、上記の2点だけです。ただし、Googleアナリティクスでサーチコンソールを使用している場合には、サーチコンソール側での設定変更も必要です。
もしも、https化が正常に完了しなかった場合でも、データ計測の面では中断することもなければ、正常にデータ計測できないということもありません。正確なデータをそのまま継続して計測できますし、分析や解析の機能にも影響はありません。
それでは、Googleアナリティクスのhttps化が正常に行われないと、どんなデメリットがあるのでしょうか?それは、Googleアナリティクスの画面上の表示という点で不具合が生じる可能性があるという点です。もしもhttps化を終えた後にGoogleアナリティクスの表示がおかしいと感じたら、正常に最後までhttps化が終了していない可能性があります。もう一度、確認しましょう。
httpとhttpsの混在について
Webサイトによっては、サイト内の全てのページがhttpsというわけではなく、httpもあればhttpsもあるという、混在の状態となっていることがあります。この場合、プロパティ設定はhttp設定でもhttps設定でも、どちらでもOKです。
混在しているとデータ分析が正常にできなくなるのではないか、という不安を持つ人は少なくありません。しかし、Googleアナリティクスにおいては、httpなのかhttpsなのかという部分はデータのトラッキングとは無関係です。GoogleアナリティクスがWebサイトからデータを収集する際には、どのページを分析するかを認識するためにURLを使用します。
しかし、Googleアナリティクスのトラッキングにおいては、URLの最初の部分ではなく、最後のページ名.htmlの部分のみしか使用しません。そのため、https化しても、データ分析には何の影響も出ないのです。
Googleアナリティクスの表示方法が少しだけ変わる
ただ、Googleアナリティクスにおいてhttps化すると、アナリティクスの表示方法が若干変わります。
例えば、Webサイト内のページごとにデータ分析の結果を表示したい場合には各ページのURLが必要です。
これは、ビュー設定画面において設定したURLです。サイトをhttps化すると、ここに表示されるURLもhttpsである必要が出てきます。そのため、GoogleアナリティクスのURLでhttps化することが必要です。
Webサイトをhttps化したけれどGoogleアナリティクスでは設定変更をしていないという場合でも、上記の通り、データの計測や分析をする際には影響はありません。しかし、ページごとの分析結果と共に表示されているページのURLをクリックしても、そのページへ移行することはできません。
その理由は、実際のURLと異なるためです。
まとめ
WebサイトをSSL対応にしてhttps化したら、Googleアナリティクスのプロパティ設定とビュー設定もhttps化へと設定変更することをおすすめします。
設定変更しなくてもデータの計測や分析には影響はありません。
しかし、分析結果をより使いやすくするためには、Googleアナリティクスが正しいURLを持っていることが条件となります。そのため、Googleアナリティクス側でもhttpsへと設定変更しておきましょう。