タグマネージャーについて
タグマネージャーとは、Googleアナリティクスなどに使われるタグを一括管理するためのツールです。今やサイト管理や解析、様々なサービスの連携のために、SNSやサイトなどにタグを埋め込むというのはとても一般的なこととなっています。これはかなり便利なシステムでもありますが、一方で埋め込むタグが多くなって、管理が難しくなるという問題も生んでいます。そこで、こうしたタグをまとめて管理できるようにしたのがタグマネージャーです。
その仕組みとしては、インストール用のタグをHTMLの中に埋め込むことによって、いろいろなタグをまとめて操作できるという手法が用いられています。一度この設定をすれば、タグマネージャの管理画面から、どこにどんなタグを使っているかを一目で把握できるようになります。それだけでなく、それぞれのページでどのタグを動かしたり削除したりするかを決められます。もちろん、新しくタグを設定して使い始めることも可能ですので、面倒な操作から解放され、効率よく作業ができるようになります。
また、サイトのすべてのページにあらかじめインストール用のタグを入れてしまえば、当座は不要でも必要が出た時に、管理画面から一度に操作できるという使い方もできます。こうしたことから、何らかのタグを使うのであれば、最初からタグマネージャを導入しておけば、より楽に管理や操作ができることになります。
タグマネージャーが使われる理由
タグは便利な機能ではありますが、使いたいページやシステムに一つずつ埋め込んだり管理したりする必要がありました。これが一つ二つのページやSNSコメントであれば問題ありませんが、更新を続けていくうちに、膨大な数のページにタグを使うことになります。そうなると、どこにどのタグが使われているかを確認するのは、かなり難しい問題となってしまいます。また、何らかの技術的な事情が生じて、タグを取り去ったり変更したりする時も、膨大な作業量となってしまいます。
こうした問題を解決してくれるのがタグマネージャーです。タグマネージャーを使ってタグをページに埋め込んでいけば、利用状況の把握が一度にできますし、変更や新規導入も一つの管理画面からすぐに実行できます。
また、サイト運営を外部業者に委託しているケースでも利便性が高いです。変更などを依頼しても、タグマネージャーがないと、作業の大変さから終了するまで相当の時間がかかることになりますし、委託業者がすべてのタグの設置場所を把握できないという可能性も出てきます。こうしたことから、タグの管理だけで時間と無駄なコストがかかってしまうわけです。しかし、タグマネージャーがあれば、管理画面にアクセスできればすぐに操作ができて、時間も手間も大きく削減できます。ミスも減りますので、正しくタグを使えるようになります。
そもそも、煩雑になりがちなタグの管理をタグマネージャで一元管理することができれば、外部業者に依頼する必要がなくなります。かなり短時間で全作業を終えられますので、自分たちで通常業務の間に完了できます。コストを大きく削減できますし、臨機応変かつスピーディーに操作できるようになります。
もう一つのタグマネージャを利用する理由は、ページの読み込みスピードが上昇するという点です。これはSEO対策としても有効なものですので、タグマネージャ導入の大きなメリットとなります。というのも、ページごとに異なるタイプのタグを別々に埋め込んでいると、別々に認識と読み込みがなされます。しかし、タグマネージャによるインストール用のタグが入っていれば同期されますので、まとめて認識できるわけです。その分読み込みが速くなり、ユーザーにとっても、検索サイトからの評価という点でも、快適な状態になっていくのです。
タグマネージャーの設定方法
まず、Googleタグマネージャーで、アカウント設定をします。Googleアナリティクスなどに使っているアカウントでログインして設定すれば、すぐに行えます。アカウント設定の画面で、コンテナの設定というものがあります。要は、タグを使いたいサイトのURLを指定して、メディアの種類がウェブであることを示すだけです。これで、コンテナスニペットと呼ばれる、Googleアナリティクスで言うところの追跡コードが発行されます。このコンテナスニペットをページのタグの直後に貼り付ければ、タグが設置され、使えるようになります。
まとめ
たくさんのタグをまとめて把握したり操作したりできるのが、Googleタグマネージャーです。インストール用のタグを設置すれば、すぐに利用状況の確認や変更、削除といった操作ができるようになります。タグマネージャーの導入や設定はとても簡単ですので、タグを使って運営をしているのであれば、さっそく利用を始めましょう。