DDA(データドリブンアトリビューション)とは?
DDAとは、成果を達成するために、どの広告や検索キーワードが大きな役割を果たしているかを分析すること、そして、そのためのGoogleのツールを指します。
このツールについて理解するためには、まずアトリビューションそのものについて知っておく必要があります。
集客や成果達成のためには、ユーザーがどんなルートを通じてページにたどり着き、商品購入などのアクションに至っているかを知ることが大事です。
そこで、成果につながったユーザーがクリックした広告や入力した検索キーワードのデータをアトリビューションと呼び、それをチェックするわけです。
とはいえ、ユーザーは一つの広告やキーワードだけで、購買にまで至るわけではありません。
通常は、複数のプロセスを踏みます。
ある検索キーワードを使って調べても望む情報が得られないため、他の似ているワードを使って検索をして、最終的にサイトに訪問し、購買に至るといった流れです。
そのため、アトリビューションの解析をする上で重要なのが、どのプロセスを重視して計測するかという点です。
最初に検索したキーワードやクリックした広告を重視するか、それとも直接サイト訪問に至った最後のキーワードを重視するか、といった選択肢をします。
この選択によって、解析の結果も変わってきますし、重視する施策も変わってきます。
DDAを利用する際にも、どこを重視するかを設定しなければなりません。
複数のキーワードを平均化して解析することもできますし、最初もしくは最後のワードを選ぶこともできます。
多くは、最終的に購買やサイト訪問に至った最後のアクションをアトリビューションとして解析する傾向があります。
DDAを使うとなにが分かるの?
DDAでは、ユーザーが成果に至るまでのプロセスの中で取ったアクションに貢献度を割り振ることで、どのアクションが成果に結びついているのかが分かるようになります。
ネット広告を利用しているなら、どのキャンペーンが特に集客と成果の面で効率が良いのかを確認できます。
それが分かれば、そのキャンペーンに重点的に予算を割り当てることで、より効率の良いマーケティングができるようになります。
逆に、あまり成果率が出ていない広告キャンペーンについては、入札を低くするか、思い切って削除してしまうこともできます。
無駄なところにはお金をかけず、収益を出せる広告にだけお金を払うという、メリハリの利いた使い方となるように助けてくれるわけです。
また、成果にまで至らなかったユーザーについても、行動分析などをしてくれる機能も付いています。
そのため、購買まで行った他のユーザーとの比較をして、なにかしら行動を妨げている要因を発見して、改善するのに役立ちます。
同時に、ある程度のプロセスまで踏んでいる見込み客に対して、さらなるアプローチをかけて、固定客となれるような関係性を培っていくという策を取ることも可能です。
リードの取りこぼしを防ぐためにも役立つツールですので、いろいろな使い方を検討してみたいところです。
DDAを活用するにはデータ量が必要
DDAはとても有用なツールですが、実効性を感じられるようになるまでには一定期間が必要です。
というのも、ユーザーの行動やアクションとの比較などをするために、かなりのデータ量を蓄積しないといけないからです。
具体的には、コンバージョンアクションとして、約600回以上のコンバージョンが出ていないといけません。
また、Googleにおける検索結果の表示とクリックで、過去30日間のデータとして15,000回以上を数えていることも条件となります。
そのため、それなりの集客力があるサイトでないと使えませんし、ツールを導入したからすぐに結果を見られるというわけではありません。
少なくともツールを導入してから1か月は、データ収入のための準備期間と思って待つことになります。
こうしたこともありますので、できるだけ早い段階でツールを導入して、必要なデータを収集できる状態にしておくことが肝心です。
DDAの使い方
DDAは、Googleアナリティクス360を利用していることが条件となります。
その上で、Googleアナリティクスの管理画面にある「管理」メニューのアトリビューションモデルの設定を開き、その中にあるビュー設定に入ります。
すると、「モデリング設定」という項目が出てきますので、そこにある「データドリブンモデルを有効化」をクリックします。
その後、画面下部にある保存をクリックすれば、設定は完了です。
十分なデータ量を蓄積することができ、解析が可能となったら、同じ画面がアトリビューションレポートとなりますので、数値を確認して分析できます。
ちなみに、ツールの利用開始をしても、毎月のコンバージョンが400件以上であることや、経路1万件以上の実績がないといけません。
利用中にレポートが表示されなくなった場合は、こうした条件をクリアしていない可能性があります。