アクセス解析レポートとは
アクセス解析レポートとは、Webサイトのパフォーマンスをデータとして分析してレポートにまとめたものです。
大きく分類すると、定期的にパフォーマンスをチェックするという目的で使うモニタリングレポートと、特定の施策のためにデータ分析をするために用いる施策用レポートとがあります。
どんな目的でアクセス解析レポートを作成するかによって、レポートに盛り込む内容が異なりますし、誰が何をチェックしたいのかによって、知りたい情報も異なります。
そのため、アクセス解析レポートを作成する際には、誰が何を知りたいのかという点を明確にした上で、必要なデータをレポートにまとめる必要があります。
アクセス解析で調べれること
アクセス解析では、たくさんの情報を分析できます。
例えば、モニタリングレポートの目的となることが多いKPIの達成度合いを、表やグラフにまとめることによって可視化され、視覚的に状況を把握しやすくなります。
目標設定した数値をどこまで達成できているかが分かる他、サイト全体およびページ別のアクセス数や訪問者数、ユーザーがどんな経路で流入してくるのか、またユーザーがどの地域からどの曜日や時間帯に訪問することが多いのかという点も、アクセス解析をすればデータとして分析できます。
施策用レポートを作成する際には、どんな施策内容だったのかに対して、目標値と達成値を分かりやすくまとめるとともに、そうなった理由や原因についても、シンプルにまとめることが必要です。
施策用レポートは、問題点を洗い出して改善点を決めるうえでとても重要な役割をします。
アクセス解析をすることによって得たデータを、分かりやすく表示しましょう。
アクセス解析で覚えておく用語
アクセス解析では、たくさんの専門用語が登場します。
違いがよく分からない類似用語も多いのですが、それぞれが異なる意味を持っているだけでなく、どんな時に必要なデータかという点も異なります。
必要なデータを正確に取捨選択して分析材料とするためには、いくつかの用語を覚えておく必要があります。
1つ目は、「セッション」です。
これは、一人のユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでを1カウントとし、訪問中にどのページを何回見たかは関係ありません。
「ページビュー」ではページが表示されることでカウント数が増えるため、一人のユーザーが訪問中に3ページを閲覧した場合には、1セッションでページビュー3となります。
2つ目は、「直帰」です。
これは、ユーザーがWebページを訪問し、最初の1ページしか閲覧せずに離脱した場合を指します。
「離脱」の場合には、それまで何ページを閲覧したかに関係なく、最後に見ていたページがどこかを分析します。
「直帰」と「離脱」は間違えやすいので、注意が必要です。
アクセス解析レポートの作成方法
アクセス解析レポートは、Googleアナリティクスを使って作成できます。
Googleアナリティクスを開いたら、カスタムメニューから「レポート一覧」を選択します。
そこで、分析したいデータを集計する期間や、どんなデータを分析するかを選択すると、レポートを作成できます。
レポートの中でもマイレポートを選ぶと、たくさんの情報を一つのレポートの中に盛り込めるだけでなく、レイアウトやデザインもテンプレートがラインナップされているので、見た目にもスッキリした分かりやすいレポート作成ができます。
担当者が選ぶアクセス解析に便利なツール
アクセス解析ツールの中でも、定番と言われているのはGoogleアナリティクスです。
しかし、その他にもビジュアライズしやすいアナトミーやGoogleデータポータルなどのツールもあれば、レポート作成の際に便利なFARO REPORTやGAREPOなどもあります。
例えば、アナトミーではWebサイトの分析結果をビジュアルUIに統合しているのが特徴で、Googelアナリティクスやサーチコンソールで得られる情報だけではなく、独自にアナトミーが収集した画面キャプチャやページの品質情報についても知ることができます。
また、Googleデータポータルを使うと、Googleアナリティクスやサーチコンソールで得たデータを連携させてレポート作成ができる他、レポート同士の比較や整理も簡単にできます。
アクセス解析では、一つのツールしか使ってはいけないというルールはありません。
異なるツールを選べば、異なるデータ項目を抽出できたり、レポートを作成しやすくなるといったメリットもあります。
まとめ
アクセス解析レポートは、Webサイトのユーザー動向や検索パフォーマンスなどを分析して、データとして集計したものをまとめたものです。
サイトの品質向上やアクセス数アップに欠かすことができないもので、Googleアナリティクスなどの定番ツールに加えて、アナトミーなど独自のデータ収集をしてくれるツールもあります。