ディスプレイ広告とはどんな広告?リスティング広告となにが違うの?

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ディスプレイ広告について

多くの方は有名なポータルサイトのトップページを見た時に広告が表示されるのを見たことがあると思いますが、あれがディスプレイ広告です。Webサイトの画面上、さらに最近ではアプリケーションの画面上の広告枠に表示する広告のことを言います。

特徴としては比較的小さなバナーや動画、テキストの形で表示される点で、限られたスペースのなかでいかに見る人に強い印象を与えることができるかどうかが、このマーケティングにおける重要なポイントとなっています。

ディスプレイ広告は新聞やテレビCMにやや近い点があるかもしれません。多くの人が訪れるポータルサイトなどの画面に広告を出すことで非常に広い範囲にマーケティングを行っていくことができます。とにかく広告を見てもらう人数(分母)を増やすことでサイトにアクセスしてくれる人、商品・サービスを購入してくれる人(分子)を増やすというアプローチ方法です。ただ新聞広告やテレビCMと違うのは、ユーザーの履歴や嗜好に基づいて広告が選択・表示される面もあるので、よりピンポイントに広告を届けられる点です。

もはやほとんどの人が日常的にインターネットを活用し、有名なポータルサイトともなれば数千万人クラスの人が目を通します。そのトップページに広告を出すともなれば新聞やテレビCMよりも高い露出度が期待できるうえ、Webマーケティングならではのターゲティングも行うことができるため、非常に魅力的な方法とも言えるでしょう。

ディスプレイ広告とリスティング広告

一方、広い範囲に広告を届ける手法としてはリスティング広告も広く知られています。この2つの手法の違いとそれぞれのメリットを踏まえておくことで、よりきめ細かで効率的なマーケティングを行っていくこともできるでしょう。

リスティング広告とは特定のキーワードをユーザーが検索した際、そのキーワードに連動する形で検索結果の画面に広告が表示される手法です。例えば「京都 旅行」と検索した場合には京都旅行に関連した交通手段やツアー、宿などの広告が表示されることになります。このようにキーワードに連動して表示するため、「検索連動型広告」と呼ばれることもあります。

このリスティング広告の特徴は検索の表示結果に広告が表示されること、そしてユーザーの自発的な行為と深く関わっていることです。ディスプレイ広告の場合、とくに目的もなくなんとなく普段見ているサイトをチェックした時に広告が目につくのに対し、リスティング広告の場合は知りたいことをキーワードで調べた時に広告が目に付きます。ですからリスティング広告のほうがユーザーが知りたいことに関連した広告が表示されやすく、その分興味を持ってもらいやすいのです。

例えば先程の例で言えば、もし前日に旅行の計画を立てて宿を予約したとしましょう。その翌日にポータルサイトにアクセスした時に旅行に関連した広告がディスプレイ広告の形で表示されることがあります。ですがすでに旅行の予約をとってしまったので、その広告はあまり意味がないかもしれません。

一方リスティング広告の場合、宿を予約した後に行きたいスポットや店舗についてキーワード検索した場合、それに関連した広告が表示されやすくなります。こうした例から見てもリスティング広告のほうがユーザーのニーズにダイレクトに届く広告を表示しやすい面があるのです。

ただし先程も触れたように、多くの人の目に届くという点ではディスプレイ広告のほうが断然優れています。商品・サービスの宣伝だけでなく、企業や店舗のことも知ってもらいたい、広告をブランディングにも役立てたいという場合にはディスプレイ広告のほうが適しているといえるでしょう。たまたま広告を目にしたことで関心を持ち、「あ、こんな面白いものがあるんだ」とユーザーが興味を持ってくれる機会が得られるというメリットもディスプレイ広告は持っています。

ディスプレイ広告はGoogleとYahoo!

そんなディスプレイ広告はGoogleが運営・提供しているGoogleディスプレイネットワーク(GDN)とYahoo!が運営・提供しているYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の2種類が代表格となっています。それぞれ特徴があり、どちらが自社のマーケティングにとって適しているのかをよく見極めたうえで選択する必要も出てきます。なお、どちらか一方に絞る必要は必ずしもなく、両方をうまく使いこなしながらより広い範囲にマーケティング展開を行っていくことも可能です。

両社の違いとしては、広告の配信先の違いやターゲティング方法の違いなどが挙げられます。Googleは当然Googleが提供しているサイト・サービス(YouTubeやGmail)をメインに楽天やBIGLOBE、Ameba、ニコニコ動画、食べログなどで広告を表示できるのに対し、Yahoo!はYahooJapan!をはじめとしたYahoo!系列のほか朝日新聞、読売新聞、毎日新聞といった新聞のオンライン版、goo、msnなどのポータルサイトなどで表示できます。

あとはターゲティングの設定の違いです。どちらがより優れているとは言えませんが、全般的に見てGoogleの方がユーザーの属性を元にターゲティングする場合により詳細な設定ができる傾向が見られます。

まとめ

多くの人の目に触れるサイト・アプリケーションに広告を掲載し露出度を高め、サイトへのアクセス数や知名度、さらには売上アップを目指すことができ、マーケティングの王道とも言える手法に役立つのがディスプレイ広告です。GoogleとYahoo!の比較も含め、Webマーケティングの成否を左右する非常に重要なアプローチとなるのは間違いないでしょう。

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