【Google広告】MCCについて活用方法や設定方法を学ぼう

Google広告を利用するには専用のアカウントが必要です。アカウントが1つでよい場合は問題ありませんが、複数のアカウントを運用する場合、アカウントごとにログイン、および、ログアウトし、それぞれ管理を行わなければなりません。しかし、それは非常に煩雑な手続きであり、手間や時間がかかるばかりでしょう。そのように、Google広告アカウントを複数管理しなければならない時に便利なのが、今回紹介するMCCです。複数のアカウントの管理に問題を感じている方は、ぜひMCCの仕組みやメリットを知って広告運用に役立ててみてください。

目次

MCCについて

MCCとは、Google広告の複数アカウントを一元的に管理できるツールです。正式には「My Client Center(マイクライアントセンター)」と言います。これを活用することによって、いちいちログインやログアウトをしなくても、別のアカウントにすぐに切り替えて管理できるようになります。

MCCアカウントの構造について

MCCアカウントはツリー構造になっています。親アカウントを頂点に、最大5つの子アカウントを作成できる仕組みです。下位の子アカウントを親アカウントにリンク付けすることで、親アカウントですべてのアカウントの一括管理が可能になります。

また、別のMCCアカウントを親アカウントにリンク付けすることで、親アカウントに追加することも可能です。ただし、MCCアカウントとしてすでに作成しているアカウントを置き換えることはできないことに注意しましょう。MCCアカウントは新規に作成する決まりです。

MCCを使う理由

複数のGoogle広告アカウントが一括管理できるようになるのがMCCを使う最大の理由ですが、それ以外にも注目すべきメリットがいくつかあります。

まず、ログインとログアウトの面倒がなくなることです。複数のアカウントをそれぞれ管理するには、管理したいアカウントにその都度ログインし、別のアカウントに移る時には、先に使用していたアカウントからログアウトし、別のアカウントに新たにログインとするという手間のかかる手続きが必要になります。MCCを使えば、いちいちログインとログアウトをやり直さなくても、最初にログインした管理画面で残りのアカウントを管理できるようになるのがメリットです。

キャンペーンを複数のアカウントで実施する際も、MCCを使うと設定が楽になります。従来は、同じ内容の設定でもアカウントごとに個別に設定する必要がありましたが、MCCを使えばそれが一括で可能になるのです。設定だけでなく編集も複数アカウントに対して一括でできるようになります。

各アカウントの管理がやりやすくなるのも、大きなメリットです。一つの管理画面でそれぞれのアカウントの設定や編集ができるほか、データ測定や成果の確認も一目でできるようになります。

アカウントが異なると、同じクライアントに対してもアカウントごとに複数の請求を行う必要がありましたが、MCCを使えばそれをまとめることができます。子アカウントの請求は親アカウントにひとまとめにできるため、いちいち請求書を作る手間が解消され、業務効率化につながるでしょう。

MCCに備えられたアラート機能も、MCCを使う大きな理由になるでしょう。支払いの不承認、クレジットカード等の期限切れを始め、さまざまなことについてアラートを設定できるので、管理するアカウントが増えてもうっかり忘れてしまうという事態を防ぎやすくなるはずです。

MCCアカウントの設定方法

MCCアカウントは、Google広告から「クライアントセンター (MCC)を作成」というページにアクセスして行います。作成ボタンをクリックしたら、あとは指示通りに必要事項を入力すれば問題なく作成できるでしょう。ただ、MCCの作成は、MCCを利用するGoogleアカウントでログインして行うように注意してください。

また、日本国内で使用するのなら、通貨とタイムゾーンがそれぞれ日本円と日本時間になっていることをチェックしておきましょう。

便利な機能

MCCには、活用したい便利な機能がいくつかあります。

アカウント分類が簡単になるラベル機能がその一つです。ラベル付けでアカウントの優先順位などが簡単にできるほか、自動でレポートを作成する時、ラベルずつ選べるようになります。

また、リマーケティングリストを共有できる機能も便利です。この機能を使うと、別のアカウントで作ったリマーケティングリストを、MCCアカウントとリンク付けすることで利用できるようになります。

まとめ

Google広告アカウントを複数持っている場合は、MCCの利用がおすすめです。これを使うと複数のアカウントが一括管理できるようになるため、ログインやログアウトなどこれまでかかっていた手間がなくなるといったメリットがあります。業務効率化のためにもぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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