【Google広告】カスタマーマッチについて、使い方や設定方法を学ぶ

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カスタマーマッチについて

ネット広告は幅広い層にアピールできるのが魅力ですが、逆にあまりにも範囲が広くなってしまい、ユーザーの絞り込みが難しく、成果率が下がってしまうこともあります。そうなると、広告予算ばかりが上がってしまい、利益率を下げる要因ともなりかねません。より効率の良い配信の仕方を工夫する必要があります。そこで実施されているのが、Google広告のカスタマーマッチというものです。

これは、自社で収集した顧客データ、名前と電話番号、メールアドレスといった情報を使って、顧客に広告を配信する手法です。具体的には、自社で持っている顧客データをGoogle広告の配信管理の中でアップロードして、Google広告が持つデータと照合します。そこでマッチングができたものに対して、優先的に広告が配信されるという仕組みになっています。顧客データの正確性や商品ジャンルなどによっても変わってきますが、このマッチング率は20~30パーセント程度で、かなり絞り込みがなされた状態で広告を配信できますので、リピーター客を獲得したり、購買率を上げたりするのにとても役立ちます。

カスタマーマッチを利用できる配信先

カスタマーマッチでは、まず自社が持つ顧客データをアップロードして、そこでマッチングを行うことから始まります。そのため、Google広告が持つユーザーデータと自社データとが合っているユーザーだけが配信先となるわけです。ここでは20パーセント台の照合率が平均となっていますので、全体の顧客数から配信可能総数を予測することもできます。ちなみに、アップロードするデータの内容としては、住所や電話番号、メールアドレス、氏名、居住国などがあり、データの内容が詳細になるほど、マッチング率が上がっていきます。

このカスタマーマッチを利用するためには、最低でも1,000件の顧客データをアップしなくてはなりません。その中から、配信が可能となったユーザーに対しては、いくつかのGoogleサービスを通して広告配信がなされます。検索結果だけでなく、ショッピングやGmailなどでも可能ですので、それぞれのユーザーがどのサービスを使っているかによって、配信先も絞り込まれます。

さらに、顧客データに直接含まれているユーザーだけでなく、類似顧客つまりデータにあるユーザーと似た嗜好や属性のユーザーにも、配信することが可能です。これにより、成果率が高いと見込まれる新規ユーザーにもすそ野を広げられるわけです。

利用前に確認しておくポイント

カスタマーマッチはとても便利なサービスですが、誰でも利用できるわけではありません。たとえば、Googleとの問題を起こしていないというのが条件となります。ポリシー違反がなされていない、支払いトラブルを起こしていないといったことです。また、最低でも90日以上のGoogle広告利用実績があるとか、過去に5万ドル以上の利用をしているといった条件も設けられています。つまり、Google広告のお得意様だけに限定されたサービスとも言えます。まずは、こうした条件をクリアしているかを確認しておかないといけません。

設定について解説

管理画面の「ツールと設定」という項目から、オーディエンスマネージャーを選びます。メニューに「+顧客リスト」という欄が出てきますので選択して、オーディエンスを作成します。ここでオーディエンスグループの名前を入力して、送信する顧客データの種類を、メールアドレスや住所や電話番号などから選びます。

ポリシー準拠の確認などをしてから、ファイルを送信します。有効期間を決めて、説明文を任意で入れたら、これで作業は終了です。後はリストのマッチングが行われ、マッチ率などのデータが出てきます。了承ということでよいならば、「完了」をクリックします。

配信先別の活用の仕方

異なるタイプのデータを持っているのであれば、配信先を分けて利用すると効果的です。たとえば、会員登録はしたものの購買に至っていない会員を一つの配信先グループとし、お得なセールについてのバナー広告を配信するといった方法があります。購買を促すと共に、 再認知をさせるのに役立ちます。もう一つの配信先グループとしては、既存顧客データにマッチしたユーザーを除外して、類似顧客にだけ新規登録でお得になるキャンペーン情報などを配信させることも可能です。これにより、新規ユーザーの獲得だけを目的とした、重複のない広告配信ができるようになります。

まとめ

Google広告では、サービス利用実績がある広告主に対して、カスタマーマッチというサービスを提供しています。自社が持つ顧客データと照合して、マッチングした顧客に広告を配信するものです。精度が高く、無駄のない配信ができますので、成果率を上げてコストダウンを図ることが可能となります。上手にこうしたサービスも利用して、Google広告のメリットを最大限生かせるようにしたいものです。

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