ランディングページ(LP)の基礎知識をわかりやすく学ぶ

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ランディングページ(LP)について

ランディングページという言葉には2種類の意味があり、より広く使われているのは、ユーザーが検索エンジンやSNSなどを経由し最初に訪れたページのことです。アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスで使われているランディングページはこちらの意味ですが、今回取り上げるのは、商品の購入などのアクションを促すために使うページという意味の方です。健康食品、英語学習の教材などの商品を売り込むための縦長のページと言えば、あれのことかと思い当たるでしょう。広告のリンク先としてランディングページが指定されることも多く、売上を伸ばす上で欠かせない存在です。しかし、ランディングページは他のページとはまるで異なる特徴を持っているため、制作で苦戦することも珍しくはありません。

ランディングページの基本構成

ランディングページは、営業職の売り込みを縦長の1つのページにまとめたような存在です。もっとも、営業職が飛び込み営業で自社商品をアピールする場合とは異なる点もあり、余計な前置きは不要です。広告、検索エンジンなどユーザーのアクセス経路は様々ですが、扱っている商品やサービスに興味がない人がランディングページを訪れることはまずありません。ユーザーは、何かしらの興味を持った上でランディングページを訪れていると考えて問題なく、興味を持っているユーザー向けに最上部で結論を分かりやすく表示するのが基本です。その商品やサービスの利用で得られる効果、興味を惹くようなキャッチコピー、見栄えのよい画像などをまず表示させ、ページの下の方を見てみたいと思わせるよう誘導するのが定番の構成です。扱う商品やサービスにもよるため一概には言えないものの、中盤はユーザーが抱えている悩みや不満の提示、その悩みや不満を解決できる根拠といった感じで構成されます。さらに、アピール材料として利用者の好意的な声を提示したり、マスコミに取り上げられたことを記載したりするのも有効な手段です。商品やサービスによっては、簡単に扱えることをアピールする必要もあり、特に年配層をターゲットにする場合は使用の手順、アフターフォローの手厚さなどをしっかりと記載しておきたいところです。最後の一押しの部分がランディングページの下部で、今なら半額、配送料無料などのユーザーの背中を押す要素があるなら、積極的に記載してください。ランディングページならではの特徴として、ページ内にリンクがほとんどないことが挙げられます。下部に申し込みフォームを用意すれば、ランディングページだけで申し込みを完結させることも十分可能です。申し込みのページを別に作る場合、ユーザーがリンクに気づかず去ってしまうなんてことのないよう、ページ下部のリンクを目立たせる工夫も必要です。

ランディングページ制作までの流れ

まずは売り込む商品やサービスを決め、続けてターゲットの設定に入りますが、ここでの設定が成約に大きく影響してきます。ペルソナと呼ばれる、ターゲットの年齢、性別、収入、家族構成などを細かく設定する手法はランディングページ制作の上でも欠かせません。この商品やサービスならターゲットが抱えている悩みや不満を解消できる、という風に成約につなげるのが基本なので、ターゲットがなぜ悩みや不満を抱えているのか、その背景をしっかり作り込んでおくことが重要です。ランディングページを自社で制作する、外部に委託する、この2つのどちらを選ぶかで以降の流れは大きく異なってきます。デザインを含めて完全に委託する場合は自社でできることは少ないものの、自社でランディングページを制作する場合や、用意した素材でランディングページを制作してもらう場合は素材が必要です。ユーザーの心に訴えかけるため、ランディングページには分かりやすくインパクトのある写真やイラスト、独自のロゴなどの素材が使われるので、これらの素材を事前に用意しておく必要があります。

CPAに繋がるランディングページの作り方

顧客獲得単価ことCPAは重要度の高い指標で、CPAが高い状態は、顧客1人を獲得するために多くの費用がかかっていることを意味しています。CPAを下げられるよいランディングページを制作するため、事前に競合他社のランディングページをチェックしておきたいところです。ブランド力に大きな差があるならともかく、ライバルの商品やサービスと似たようなアピールをしていては、大きな成果は期待できません。どのようなターゲットを想定しているのか、どのような悩みや不満にアプローチしているのかをランディングページでくわしく分析し、その上で自社の独自性や強みを打ち出していくのが基本です。そして、ユーザーが細かいところまでチェックしてくれるとは限らないため、目立つ見出しの部分だけで情報がしっかり伝わるよう工夫したいところです。

まとめ

ランディングページを制作することは決して簡単ではないものの、情報を的確に伝えるという戦術は一般的なマーケティングとそう変わりません。ターゲット設定などの事前準備にしっかりと力を注ぎ、よいランディングページを制作してください。

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