ウェブサイトはさまざまなタグを使用して構成されており、そのなかの一つが「strongタグ」です。これは文字通りタグで囲んだ部分を強調することのできるタグです。
便利なstrongタグではあるものの、SEO的に効果を出すためには正しい使用方法を知っておかなければなりません。間違って使用すると、場合によってはペナルティの対象となることもありますので注意が必要です。
では、strongタグとは具体的にはどんなタグなのか、SEOでの役割や効果的な使用方法について見ていきましょう。
strongタグについて
strongタグとは、冒頭でも述べたようにタグで囲んだ部分を強調するためのHTMLタグです。
具体的には、その部分の文字を太字にすることによって他の文より目立たせます。
文章のなかに太字が混じっていたら、自然と読む人の目がそこに引き寄せられますから、ユーザーにわかりやすく伝えたいことを強く印象に残すことができるわけです。
strongタグを効果的に使用することによって、どこが文章のポイントなのかわかりやすくなり、ユーザーが読みやすいサイトに仕上がります。
似たようなタグに<b><em><i>タグが存在
囲んだ部分を太字にすることのできるタグには、strongタグのほかに「bタグ」という種類もあります。
こちらも見た目にはstrongタグと同じ働きをするのですが、bタグはあくまで見た目だけを強調するタグであることに注意してください。bタグを使用してもGoogleなどの検索エンジンには判別できないため、SEO的な効果は期待できません。
検索エンジンに強調したい意図を伝えるにはstrongタグこそ重要です。
strongタグとbタグの関係は、囲んだ部分を斜体にできる「emタグ」と「iタグ」の関係に似ています。
emタグは、strongタグと同じように、検索エンジンにも変更を伝えることが可能です。
一方、iタグは見た目だけ斜体にできますが、bタグと同じく強調しいたことを検索エンジンに判別してもらうことはできません。
いずれにせよ、strongタグなどのHTMLタグは、文書の構成を示すためのタグです。
文章の装飾については、CSSというスタイルシートによって指定します。強調して表示したい部分がたくさんある時は、CSSによってデザインを変更する方が無難です。
strongタグを安易に使用すると、後述するように、ペナルティの対象になることもあるので注意してください。
SEOでの役割
先ほどから述べているように、strongタグは単に見た目を太字で強調するのみでなく、検索エンジンに対しても、指定した部分を強調したい旨が伝わります。
もちろん見た目の変化によって、ユーザーの読みやすさや理解度がアップするという役割もありますが、SEO的には検索エンジンに意図を伝えることができる点が重要です。
それによって検索エンジンから、優良なサイトとして高い評価を得られることにつながります。
しかし、これもすでに触れましたが、strongタグの多用は禁物です。たくさん使用したからといって、それに比例してSEOの効果がアップするわけではありません。
そもそも太字部分ばかりだと、ユーザーは本当に強調したいのか分からなくなってしまうからです。
また、Google社によるとstrongタグかbタグかにかかわらず、SEO効果に劇的な差が生じるわけではないとのことです。
といっても、検索エンジンに強調したい部分を伝えることはできるので、strongタグを使用しないよりは使用した方が多少の効果が期待できるでしょう。
strongタグの効果的な使い方
何度も述べていますが、strongタグを多用しすぎないことが、その効果を最大化するための重要なポイントです。
実際に文章を読むユーザーの読みやすさを低下させるだけでなく、検索エンジンにとっても強調ポイントばかりでは、何を強調したいのかが伝わりにくくなってしまいます。
その結果、ユーザーの離脱率がアップし、SEOの評価を低下させてしまうこともあり得ます。
度が過ぎるとペナルティを受けることもありますので、くれぐれも使いすぎには注意しましょう。
ここぞというポイントに絞って使用するのがコツですが、つい使いすぎてしまうという場合は、1ページ当たりの使用回数を事前に決めておくのもよいでしょう。
strongタグは見出しではない
もう一つ、strongタグの使用において注意しておきたいのが、見出しに使用するべきではないということです。
そもそも見出しだけで強調の意味合いが伝わりますから、strongタグを使うと強調が重複してしまいます。
こちらもペナルティを受けるリスクがあるので注意が必要です。
ブログに慣れていないと見出しとの区別がつきにくいかもしれませんが、文法上は明確に異なりますので注意してください。strongタグを使うのは本文中のみです。
まとめ
適度に使うなら、strongタグによってSEO効果が期待できます。
しかし、使いすぎは低評価にもつながるので注意が必要です。
読みやすさを第一に、適切な使用を心がけましょう。